議論の順序は必ずしも論理的になっておらず、概念を把握する方を優先している。例えば三角函数などはまずその性質などをいろいろ説明し、かなりうりろの章で定義をする。特徴的なのはdirection(下向き集合とか有向集合と邦訳されている)で極限を統一的に扱っていること。複素函数論においてRiemann面を扱うのは本書の程度としては意外に思う。
数式が左寄せしてあるので頁の右側が白くなっているのは慣れるまで違和感が残る。