学校で行われている「学び」が，工学的な視点に基づいてなされていること，すなわち，教師が目指すゴールを達成させるためには，どのようにシステマティックに教授がなされるべきか，という根源的な思想（一般に“インストラクショナルデザイン”という）に基づいて学校という特殊な場における「学び」がなされており，一般に社会でなされている「学び」とは異なる性質を持っていることを，深い知識と多面的な切り口を駆使しながら，しかも，平易な言い回しで論じようとする姿勢に頭が下がる．「教師」という名の付く職業に就いている多くの人に是非読んで欲しい作である．「学び」ということに関心のある人ならば，きっと目から鱗が落ちると思います．

この本のテーマは、教育である。
マルチメディアはどこまでもそのための手段にしか過ぎない。
特に「学び」の観点からマルチメディア利用の可能性を探っている点は他に類を見ないこの本の特徴。
『新・コンピュータと教育』『「学び」を問いつづけて』を併読すると、佐伯氏の言いたいことがよくわかる。
教育に関心のある認知心理学者、教育方法学者、教授学者は一度読んでみるといいよ。

　佐伯 èƒ-氏のè'-作はどれも知的な刺激に満ちている。それは、è'-è€...の問題意識が一貫ã-ながら、切り口が実にバラエティーに富ã‚"でいて、なおかつその思考が「進åŒ-」ã-ているからだ。

　もちろã‚"そã‚"な佐伯氏のè'-作がよくあるようなマルチメディア礼賛やそのハウツーなどであるはずはない。æƒ...å ±åŒ-とは何なのか、なぜå¿...要なのか、そのæ-¹å'はどうあるべきなのか、またも私たちは佐伯氏によって知の探求に導かれるのである。

　正ç›'に言えば「わかると言うã"との意å'³ã€ã€Œæ±ºã‚æ-¹ã®è«-理」「イメージåŒ-による知識と学ç¿'」「学びの構造」等のæ-¹ãŒçŸ¥çš„な驚きがあった。だが、テーマだã'みるとå°'ã-古くさいæ°-がする本書が提起ã-ている問題が、ã-ばらくの時é-"ã‚'経たã"とによってまさに正鵠ã‚'å¾-ていたã"とに私たちはæ°-づかされるã!®ã§ã‚る。