お持ちでない方は是非このデラックス版をお買い下さい
★★★★★
同作の1988年にWarner Booksから出版された版のものを持ってますが
この「Deluxe」版のページ数を見て、改めて買い直しました。
本編の大筋としては、主人公がバットマンとして街の犯罪者と戦うに至る過程と
ゴードン警部補を取り巻く人間ドラマを中心に、
アクションより、登場人物の人間味に重心を置いて描かれています。
数あるBatmanの単行本の中でも、傑作中の傑作、もはやレジェンドと呼ぶべき作品です。
同時期に発表された同じフランク・ミラーによる「Dark Knight Returns」も傑作として名高いですが
個人的にはこちらの「Batman:Year One」の方が判りやすく
感情移入しやすいストーリー展開、美麗なイラストにて好きです。
このDeluxe版を買い直したのは、本編が秀逸だから保存用にという理由だけでなく
巻頭と巻末にある作家陣のコメントと資料に興味をひかれたからです。
特に後半の絵コンテ資料・宣材用原画は貴重なものばかりで
本編よりむしろこの資料のためにも買って良かったと思ってます。
イラストレーターMazzucchelliが幼少時に描いたバットマンの漫画とか
バットマンをパロって描いた自伝とか、
主人公のルックスはある名優をモデルにしているとか、
Year Oneファンなら一見の価値あるものばかりです。
パーフェクト!
★★★★★
時を同じくしてゴッサム・シティに降り立ったブルース・ウェインとゴードン警部補の1年目。
両者の苦悩が並行するストーリーは心理描写も巧みで秀逸だし、DAVID MAZZUCCHELLI
の絵がこれまた素晴らしい。ストーリー、アート共に完璧な作品。
バットマンのルーキーイヤー
★★★★★
スーパーマンと並んでアメコミを代表するスーパヒーローのバットマン。彼の一年目の活躍を描いたこの作品は、漫画という表現形態が、情緒あふれる犯罪映画にも匹敵する可能性があることを証明したように思える。 同じ作者(フランク・ミラー)による「Batman: the dark night returns 」のほうが、本国では評価が高いようだが、コマ割りが細かくないぶん、日本の読者にはこちらのほうが読みやすいようだ。 余談だが、もしアメコミにも「助演男優賞」があるのなら、この作品中のゴードン警察本部長が受賞するに違いない。