映画『ダークナイト』に多大な影響を与えた傑作
★★★★★
とある精神病院に二人の男がいた
ある晩、二人はもうこんな場所にはいられないと腹をくくった、脱走することにしたんだ
それで屋上に登ってみると、狭い隙間のすぐ向こうが隣の建物で……
さらに向こうには、月光に照らされた夜の街が広がっていた……自由の世界だ!
で、最初の奴は難なく飛んで隣の建物に移った。だが、もう一人のヤツはどうしても跳べなかった。
そうとも……落ちるのが怖かったんだ
その時最初のヤツがひらめいた。
ヤツは言った「おい、俺は懐中電灯を持ってる! この光で橋を架けてやるから、歩いて渡って来い!」
だが二人目のヤツは首を横に振って……怒鳴り返した
「てめぇ、オレがイカれてるとでも思ってんのか!」
「どうせ、途中でスイッチ切っちまうつもりだろ!」
hahahahahahahahahaha
バットマン キリングジョーク 2008.3 / 洋書 オールカラーコミック
★★★★★
初出は、1988年。旧装版は左下のプリントロゴのデザインが違っていたりします。
翻訳版もあるのですが、かなり値上がりしているので、こちらの英語新装版はお得。
とても重たい話ですが、80年代の作品にしては絵も綺麗で、比較的すっきりと読みやすいです。
バットマンの宿敵・ジョーカーの出自については諸説ありますが、この本ではバットマンのせいでジョーカーが生まれてしまった設定となっています。
バットマンの歴史においてこの本の占める位置としては、ゴードン本部長の義娘バーバラ・ゴードンこと「バットガール」が、何故車椅子の「オラクル」にならなければいけなくなったか、その原因となる事件が起こるキーポイント作品。
ジョーカーの悲哀も丁寧に描かれていますが、バットガールを好きな方にとっては、ジョーカーに腹の底から怒りを覚えずにはいられない本です。
アメリカの銃社会と性犯罪に対して、巨匠アラン・ムーアが大いなる波紋を投げかける名作。
傑作だと思います。
★★★★★
バットマンの宿敵ジョーカーの誕生をアメコミの巨匠アラン・ムーアが描いたということですから、バットマンのファンであれば読んでみたくなる1作だと思います。ジョーカーの誕生というと、中途半端なストーリーでは納得できないということになってしまいますが、この作品は簡潔かつ説得力あり!派手でカラフルな画も不思議な魅力があり、狂気の世界にドンドン引き込まれてしまいます。ゴードンの役回りにはかなり同情してしまいました。
キリングジョーク
★★★★★
バットマンの最大の敵ジョーカー。人間の尊厳を無視し人々を何の感情もなく殺していく…彼はまたも脱獄し、一人の男を狂気に導こうとするが…しかし、それを行おうとした時、狂気の男の心の奥に潜む悲しき記憶が蘇る…狂気にならずにはいられなかった、その記憶とは…!?