demi - winter and summer -
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本文より:
僕には感情がない。そのような形の生き物として人に作られた。
感情を欠落させて作られた人間ポーラが、いくらかの人々と関わりながら生きてく二年間のうち冬と夏の物語。
涙があふれたりするような作品ではありません。
明日を生きていく勇気が得られたり、心がほっと温かくなったりする作品でもありません。
むしろわずかながらに目をそらしたくなるような気もします。
ただ少しだけ、普段とは違う意識を、はっと感じてもらえれば幸いです。
注意:この作品は下巻です。「demi - spring and autumn -」の続編となっております。
39文字 × 18文字換算で75ページ相当の内容です。
目次:
第三章 冬の終わりに吹く強風
ポーラはサラの勧めにより働きに出ることとなった。
そこでポーラは最近まで盲目だった青年と出会う。
彼は光を得た。でもそれは苦悩のはじまりだったかもしれない……。
第四章 夏の柊
子供を生むということはどういうことだろう?
多くの人間が当たり前のようにしている。
だけど、そうではない人間だってきっと存在するんだ。
深々と溶けていくエピローグ
下記は上巻に記載
淡々と沈んでいくプロローグ
第一章 ただ猫と暮らし始めただけの春
第二章 秋は拒絶される暖かさ