demi - spring and autumn -
 
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本文より:
  僕は、そういった風に作られているのである。感情のない草木のような亜人として。
感情を欠落させて作られた人間が、いくらかの人間達とふれあいながら生きていく二年間のうち春と秋の物語。
感動を呼び起こすような作品ではありません。
大笑いをさせたり、元気がでるような作品でもありません。
むしろ苛立ち覚えることもあるでしょう。
ただ少しだけ、はっとするような瞬間があればいいなと願います。
注意:この作品は上巻です。以降は「demi - winter and summer -」に続きます。
39文字 × 18文字換算で74ページ相当の内容です。
目次とあらすじ:
 淡々と沈んでいくプロローグ
   主人公ポーラは"博士"によって作られた。
   "博士"のクローンとして若い体を与えられ、
   感情の持たない存在として。
 第一章 ただ猫と暮らし始めただけの春
   ポーラはある日、公園で黒猫と少女に出会う。
   少女はどうやらずっと学校を休み続けているようだ……
 第二章 秋は拒絶される暖かさ
   "博士"の娘であるサラはある決心を決めたらしい。
   恋人への告白。ポーラにそれを助ける手立ては何もない。
 以降は下巻につづく
 第三章 冬の終わりに吹く強風
 第四章 夏の柊
 深々と溶けていくエピローグ