オーシャン・ライナーの背景を知ることができる本
★★★★☆
アメリカという国を知ろうとして本書を手にする人が多いと思いますが、かってのオーシャン・ライナー(遠洋定期船)の背景を知るための本としても読むことが出来ます。
TITANICのような過去の遠洋定期船については、「紳士淑女が豪華な客船で優雅な船旅を楽しんだ」式のいい加減な理解がまかり通っていますが、本書を読めばそれは全くの誤解だということが良く判ると思います。
B6版変形という小ぶりなサイズに、写真や文章を詰め込んでいるので、若干窮屈な感じもしますが、平易な文章で書かれていて、気軽に「知の再発見」を楽しめる本です。歴史好きの方ならば、このシリーズの他の本も読んでみたくなるかもしれませんね。