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日本の伝統美を訪ねて (河出文庫)

価格: ¥893
カテゴリ: 文庫
ブランド: 河出書房新社
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67歳から最晩年88歳までの白洲さんが語る日本人の心 ★★★★☆
 「おとこ友達との会話」(新潮文庫)の姉妹版ともいえる、さまざまなジャンルの人々と白洲さんとの対談集。

 河合隼雄氏とのお能についての対談では、白洲さん自身が、お能とは何か、その見方や楽しみ方を平易に紹介していて参考になった。また、思想家山折哲雄氏との「象徴としての髪」という談義も、きわめて興味深かった。

 勝手ににやつきながら読んだのは、友枝喜久夫氏との対談だ。友枝氏はほとんど盲目の能楽師で、白洲さんが本に書いたほど高く評価している人物。ベタ惚れのその気持ちを隠そうともせず、白洲さんはまるで童女のように初々しく、夢中で話しかけているのだ。逆に、車谷長吉氏や阿川佐和子氏はまさしく白洲さんにベタ惚れで、その対照も面白い。

 観音像の見かた、着物の着かた、骨董談議など手頃な話題が多いせいか、対談相手のためか、やや深みに欠ける対談もあるなと感じた。初出も「週刊読売」「現代」「プレジデント」などさまざまだが、白洲さん逝去後、どんな意図でこうした対談が選ばれたのか、編集方針が今ひとつよくわからない。

 また、文庫はとてもシンプルな白いカバーになったが、やはり単行本のように、着物を思わせる華やかなカバーの方が白洲さんにはふさわしかったのでは、とも感じた。
日本の粋をでた日本美 ★★★★☆
白州さんがいろんな方と対談をされている本です。対談集は読み応えが少ないものが多い印象でしたが、読みやすくまとめられています。日本についてばかりでなく、白州さんの生き方、考え、日本から見た海外や外から見た日本など、広い視野でのものの見方がおもしろかったです。フーコーに小林秀雄、クライスラーに柳宗悦、でてくる人名も土地名も、分野も国もとびこえて幅広い。
本物は素晴らしいのだ!日本文化の有難さ。 ★★★★☆
英会話教室に通って「自分を表現する」ことの難しさを感じました。日本人なのに〈日本〉の歴史や文化を何一つまともに説明できない自分が、とても薄っぺらな人間に思えました。風土に培われたものの幸いが私にももたらされているはずだから、それを大切にしなくてはと思い読みました。

対談集は無駄なものが多いという印象が強くて苦手でしたが、この本は大変よくまとめられて読み易いでした。その道を極めた方々のお話ですので、対談形式の方がかえって、言葉のやりとりの勉強になります。言葉の裏にある含み、そしてそれ以上に溢れる〈おもい〉を有難く感じました。

私達が忘れかけた存在を超えたものに対する〈畏敬の念〉などの様々な「心の在り様」や
「技術と精神」など、粋な生き方からいろいろ!と考えを広げさせていただけました。