テクノ・ミュージックの奇才、リチャード・D・ジェームズによる、エイフェックス・ツイン名義では4枚目となるアルバム。バリエーションに富んだ曲調の前作『...I care because you do』から一転、意外にもドラムン・ベース、しかも、彼にしか創り出すことができない低音不在のおもちゃのようなドラムン・ベースを全面的に導入。童謡を思わせる牧歌的なメロディーに高速ビートがからみあう<1><5>、そこに子どものボーカルが加わった<6>など、天真爛漫な“リチャード・ワールド”がこれでもかと言わんばかりに展開されていく。その一方で、ところどころに、ノスタルジックなイメージを喚起させる曲(たとえば<4><7><8>)が収められている。これは、本作がリチャードの生前に他界した兄に捧げられていることとおそらく関係があるのだろう。
美しいメロディー、無邪気に刻まれるビート、ひねくれたユーモア・センスが同居した、他をよせつけぬ圧倒的なオリジナリティー。この唯一無二の世界を体験しない手はない。(山田次郎)
純粋は残酷を伴う
★★★★★
もの心つく前、世界と自分が未分だった頃の風景。イノセントかつ残酷なその手触りを感じる事ができる音。移り変わっていく空の色を音にするとこんな風になるだろう。自己の内面に果てしなく広がる宇宙を、からりと乾いてただ存在する境地を垣間見たい人に。そこには言葉は届かない。例えば今夜の月の光のように。
ハマります。
★★★★★
いつものリチャードのアルバムならば、奇抜さや独自のアイデアを楽しむ様な感じだけれど、コレは曲そのものの持つ音楽性も楽しめるアルバム。
リチャードならではの曲構成、メロディ、音色、リズムはもちろん健在。
健在というか、これ以前にやって来た事が、このアルバムでとても良い形で完成されたといっても良いのではないか。
彼のアルバムの中では、1番聞きやすくて、彼のオリジナリティが出ている作品だと思う。
とにかくスルメの様なアルバム。
抜け出せないよw
中身とジャケとの落差が激しすぎる。浮遊感あふれる人工楽園的テクノ。
★★★★★
それにしても、一度見たら忘れられない、ジャケですね。どんな「凶暴なサウンド」なのだろうと、おそるおそる聴いてみました・・・
私は最近の、「ドラムンなんとか」という種類の音楽のことはよく知らないのだけれど、70年代のアンビエントに行く手前の頃のイーノ(「ビフォア・アンド・アフター・サイエンス」)や、コニー・プランク、クラスター一派(特に「ゼロセット」!)のおもちゃ箱みたいなサウンドを思い出しました。決して新しいスタイルの音楽ではないと思いますが、浮遊感あふれるノスタルジックなバックの音と、せかせか飛び跳ねるようなテクノ・サウンドのギャップが実に面白い。
誰もが楽しめる作品ではありませんが、ハマれる方には名盤でしょう。私は毎朝通勤時にヘッドフォンで歩きながら聴いています。聴いていると平凡な町並みが一変しますよ。
色褪せない名盤
★★★★★
久々に本作品聞いてみたくなり、通しで聞いてみたがやっぱ名盤ですね。
ありきたりな表現ですが、音の洪水に飲まれっぱなしになります。
素晴らしい。変態万歳。
難しい。
★★☆☆☆
キテます。
確かに完成度は高いと思います。
ただ残念ながら私にはついていけません。
そのぐらい飛んでます。