割と直ぐに読めてしまいましたが、妊娠中何度も開いて読みたくなる本でした。

例えば、マタニティーヨガ本などでよくみられるトレーニング的な部分を求めている場合でいうと、数頁以外興味をひかれないのでは。ヨガの経験者ならば、正直言ってしまうと、著者が日本に広めたソフロロジー部分うんぬんには興味がない。建築で言うと、例えばどのように耐震技術が広まったのか歴史から知りたい方にはとても善い本で、どのように釘(建物基礎部分でなくあくまでも、釘)を打てばよいかについては物足りず。釘の種類を知りたければ紹介するので別で買ってね、となってます。

もともと怖がりで、雑誌や知人から出産時の痛みを見聞きするたびに恐怖がつのってゆき無痛分娩のことも考慮に入れていた私だったのですが、この本を読み進めていくうちに、著者である先生の言葉やソフロロジーの体験者の方々の言葉に触れ、自分の中にあった恐怖心が解けていくのを感じました。一通り読み終えたあとには、なにかどっしりと肝が据わった感じになりました。本の巻末に、ソフロロジーを独学で勉強する人向けに、CD等の紹介もあり、益々前向きにソフロロジーを学んでいく気持ちになれました。これからソフロロジーのCDを聞いたり、本の中に書いてあるエクササイズ等を積極的にやっていくことによって、堂々とした気持ちでお産をむかえられる、という自信がつきました。

　初めてのお産は不安なことばかりですよね、、、でも経産婦も怖いんです。お産の痛みを知っているから。予定外の３人目妊娠、それも高齢出産、どうしよう、、、出産の時の恐怖にかられていた時、この本に出会いました。
　最初、ポジティブ出産法なんだこりゃ？ッて感じでしたが、要はヨガの瞑想のようなもの（一言で言い切って申し訳ありませんが）静かな呼吸法で心地よい音楽を聴き、精神の安定をはかり、前向きに出産に取り組める気持ちに持っていく、お産の恐怖心を取り除くことが目的です。
　さて実際の出産では、子宮口７センチまでは、呼吸法でなんとか乗り切れました。確かに痛い事に代わりはないですけど、前向きにお産に取り組めた事、なにより産まれて来たあかちゃんがきれいなピンク色で感動しました。
　やって損なしですよ。