大きく稼ぐトレーダーは『ブレーク法』を使う
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(「はじめに」より)
●超シンプル必殺技をマスターする
一時ブームになったデイトレード。年齢・職業・階層にかかわらず多くの人が目指したデイトレで生活の糧を稼ぐ自由な生活のはずでしたが、現実は厳しく、挑戦者の8割が挫折したといわれます。その理由はさまざまですが、最大の理由は、テクニカル技法を習得することが最も重要なデイトレーディングにおいて、常勝組に入るだけの一連の必須ワザを身につけられなかったことです。
この一連のワザとは、実践に通用する総合化されたワザのことで、これを結局使えなかったわけです。逆にいえば、この弱点をうまく克服できさえすれば、常勝組に入れるということになります。そこで、本書では、あえて従来の難しい総合力を避けて、単独の技法で目的(常勝組に入ること)を達成できないかと考えてみました。非常に安直そうな考え方にみえますが、技法自体は理論に裏付けされており、その意味で至極まっとうなやり方です。
単独技法として「ブレーク法」を採用した理由は、多数のやり方(例えば「一目均衡表」「移動平均線」「酒田五法」「オシレーター」など)の中で、「トレンド線を株価がブレーク(突破)するポイントが短期・長期の相場の転換点である」と理解する「ブレーク法」こそ、もっとも単純明快で威力があり、しかも覚えやすく使いやすいワザだからです。これをマスターすれば、相場の変化、売買ポイントがチャートから視覚的に実にカンタンに把握でき、即、投資行動に移るや、非常に高い成功率で、結果的には大きな儲けられることが実証されています。「ブレーク法」は、いわば「超シンプル必殺技」。これを会得しない手はありません。
●忙しい方のために
重要なのは「トレンド線」「ブレーク」「窓・ひげ」の3つの要素です。正確に「トレンド線」を引けるようになり、「ブレーク」のタイミングの取り方を学び、「窓・ひげ」の意味を理解できるようになれば、初級者だってプロに伍して戦うことができ、高いパーフォーマンスを得ることができるはずです。
繰り返しますが、「ブレーク法」は、株価がトレンド線をブレークする機会だけを狙う極めて威力のあるワザです。相場の転換点からエントリーできれば、上昇トレンドにしろ・下降トレンドにしろ、次のトレンドへの転換点まで値幅を楽しむことができます。ぜひこの機会にマスターされることを願っています。
この技法は、むろんFXでのチャート読みに使え、この本の読者として私が想定しているのは、デイトレで敗者復活を賭けている株・FXトレーダー、株・FXの生活を求める脱サラ組、マネービルに興味いっぱいの主婦層やリタイア組です。デイトレードだけでなく、2日から2週間を目標とするスイングトレード、さらにひと月から半年の中期トレードなどにふさわしい技法ですから、この技法を縦横に使えれば、忙しいサラリーマンにうってつけの技法となり得るでしょう。
もくじ
トレンド線の基本
トレンド線には3種ある
「本」と「サブ」の使い分け
トレンド線のブレーク
ブレークがトレンドを転換させる
ブレーク法の特長
ブレークのパターンを知る
上昇トレンド(右肩上がり)
下降トレンド(右肩下がり)
ボックス圏のもみ合い
もみ合い放れ
抵抗線と支持線周辺での状況
ローソク足の組合せ
出来高の規模
空ける窓
天井と底
三尊(さんぞん)と逆三尊
二重天井と二重底
だんご天井となべ底
とんがり天井とつらら底
「窓とひげ」理論
窓とひげは?
移動平均線越えの窓空け
トレンド線越えの窓空け
移動平均線とひげ
卒業テスト
テスト① トレンド線の正しい引き方
テスト② 1700円の壁を突破できるか
テスト③ ブレークアップしたものの予期に反して下げたとき、どうする?
テスト④ 買いの根拠は何か
[ 著者 ]
アットホームで実践的な株チャート研究会「積乱雲」を主宰し、幾多の黒帯投資家を輩出してきた株投資ナビゲーター。海外のカリスマトレーダーについて造詣が深い投資ジャーナリストでもある。著書には電子ブックをグレードアップした「『雲と線』私だけの株・FX教科書」(毎日新聞社刊)、株練習帳ブームを起こした「株価チャート練習帳」、鋭い筆鋒で「会社四季報」を批判した「裏読み『会社四季報』」(角川ONEテーマ21)や「勝率9割を目指す 株価チャート練習帳」(毎日新聞社)などがある。英国大学院・元客員フェロー(PhD)。