三部作の完結編
★★★★★
三作中、一番興奮したのは二作目かもしれないけど、これはこれでおもしろく読みました。
Yelana はSoulfinder であるということが明らかになり、またIxia とSitiaのLiaison
として働きたいという希望を持ちます。 ただし、そう簡単には行かず、Daviian の悪だくみの
ため、Councilの信用も失い、お尋ね者になってします。 それに意外なところにスパイがいるため
Moon Manなど友人、兄Leifとの信頼関係が崩れてしまいます。 それにValekとも気まずい状態が続きます。
誰が味方か敵か、なかなかわからず、意外な展開があるので、はらはらします。
あまりいろいろあって、書ききれていない感じがするところもあると思う人もいるかと思いますが、
これはこれで無事終わって、良かったねというところかな。
息切れが感じられるシリーズ第3作
★★★★☆
Poison Studyシリーズの第3作では、Yelenaは自らの魔力の真の威力と目的を探索する。
これまで敵として交流を閉ざしていたIxiaとSitiaは、外交の努力を始める。気がすすまないながらも2つの国のリエゾンとして働き始めたYelenaだが、二つの国の政治的な駆け引きに巻き込まれ、危険な立場に立たされる。
また、一方で彼女は死者を呼び戻すことのできる「Soulfinder」であることが判明する。だが、かつて存在したSoulfinderはSitiaの国民の記憶に残る恐ろしい存在である。人々はYelenaを恐れ、Yelena自身も自分の魔力の真の目的を疑い始める。
ValekとYelenaのロマンスを案ずる方は、ご心配なく。
しかし、最大の問題はプロットが成熟していないこと。人物のdevelopmentもいまひとつ。後で振り返ると不要な人物が多く登場する。ストーリーがあちこちに飛ぶので、そのたびに混乱する。
作者にもっと添削の時間を与えていたら、きっともっとシャープな作品になっていただろう。それが惜しまれるが、それでもこのシリーズを2作まで読んだ者にとっては、読む価値がある完結編である。