教材「家庭保育園」について書かれている本です。一般的な育て方についての本ではありません。
商業的な話はさておき、この本を読んで２点気になりました。

１つは、確かにIQ検査で130以上を示す子どもが教材使用者の80%以上かもしれないけど、そのIQって同社の知能検査で測ったものでは？計測方法がいまいち信憑性に欠けます。

２つ目は、「家庭保育園」で育った子ども達の将来のこと。
この教材を使えば、確かに小さい内は頭が良くなる。それは確かのようです。ところで、書籍の中で、「家庭保育園」は日本で最も古い歴史を持つ教材、と銘打っています。わずか十数年前にはもちろん存在したわけで、その頃の子ども達…もう高校、大学に進学した子たちの今の学力は？教材を使った子のどれくらいの％の子が有名高校・大学に進学したのか？その子たちの偏差値の平均値は？
私が読んだのは加筆された2004年発行の新装版の方だったのですが、幼い頃のIQについての加筆ばかりで、そのあたりについては触れてもいませんでした。販促のためのような書籍ですし、もし良好な結果が出ているのであれば、書かないはずはないです…よねえ？そのあたり、どうなんでしょう。

とはいえ、この教材を否定しているわけではないです。それなりに効果はあるでしょうし、お金に余裕があるならやっても良いと思います。ただし、幼児教育としてはこれだけでは不完全で、本を鵜呑みにして「家庭保育園」だけに頼るのは危険だと思います。

子育てって、奥が深いですね。

　某社で販売している「家庭保育園」という乳幼児教育システムの、宣伝の為の本です。
　いかに低い年齢（月齢）から「家庭保育園」による教育を始める事が効果的か、との内容です。
　ですから、この教育システム抜きに、内容から得るものがあるかというと、？？？というところです。
　同システムを理解したいという事であれば、カタログを読むよりは、詳しく情報が得られるでしょう。

幼いときの教育というのは人生に大きな影響を与えるのは確かなことなので、これから子育てという方は知っていて損はないと思われる内容です。やってだめならしょうがないけど、やらなかったと後悔するよりはいいと思います。ぜひ読んでみてください。