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女生徒 (角川文庫)

価格: ¥460
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川グループパブリッシング
Amazon.co.jpで確認
乙女病 ★★★★★
高校生の時、女子ばかりのクラスでした。

違うグループの子が、
「わかいうちに死にたい、年を取るなんて考えられない」
歌うような、嘆くようなどちらともつかない調子でこぼしていたのを思い出しました。

表題作の「女生徒」は
「私はもう子どもではない、しかし大人の女にもなりたくない」
「こんな場所はいやだ、でもなんて美しいの!」と
くるくるかわる少女の心情の描写がむずがゆいような、気持ちいいような。
他にも心のささくれを撫でるような雰囲気の、
女性一人称の短編小説集です。

「走れメロス」しか知らなかったので、女性一人称小説の鋭さ、鮮やかさに驚きました。
太宰氏に惹かれた女性たちの気持ち、なんだかわかるような気がします。

それと全体的に「いやそんな、思いつめすぎだよ!」
という女性が多いのはこの作者さんのカラーですよね。
知られたくない気持ちと気付いて欲しい気持ち ★★★★★
表題作の女生徒は、少女の成長への戸惑いや、社会への違和感を
少女の何気ない一日の中で表現した作品です。

読むと「これ自分のことだ…!」と思わずにはいられないのが太宰作品の魅力ですが、
この作品も思春期のただ中にある人や、思春期を通り過ぎた人なら
誰でも強くシンクロしてしまう内容となっています。

主人公の少女は、自分の下着に薔薇の刺繍があることを誰も知らないという、自分だけの秘密に
優越感を持っています。成長していく中で、人は社会からの視線や評価を免れることはできません。
しかし、こうした何気ない主人公の自意識に触れると、自分しか知らない自分がいるということもまた大切なことだと感じさせられます。

自分を知られたくない気持ちと、誰かに気付いて欲しい気持ち。
この二つは表裏一体なのかもしれません。
いつのまにか流れてゆくもの ★★★★★
太宰治は好きな作家ですけれども
これは数々の有名作をおさえて、傑作だ!と思っている短編集。
女性の独白の物語を集めたもので、どれもいいのですが…。
表題作の「女生徒」はまた際立っています。

ある一人の女生徒の朝から夜までのお話。
日常の生活の中で、何の脈絡もないように生まれては消えていく感情。
その一瞬には確かにあるのに、あったことをちゃんと知っているのに、
いつのまにか流れて見えなくなるものが書かれている。


私はお米を研ぐのが好きなのですが
さりさりとお米を撫ぜながら水を流していると
どんどん心がまっしろになっていって
でも何かぼんやりと考えています。
すごく大事なとことがわかった気がするのに
あらためて振り返ってみても思い出せない…。

そんなふうに一瞬一瞬にたどり着いている透明でかたちないものを
文章で書ききっているのです。
やはり太宰はすごい。

他の作品とはちょっと違う雰囲気があるので
太宰はいまいち…と思っていた人も手にとってもらいたいです。
いつのまにか流れてゆくもの ★★★★★
太宰治は好きな作家ですけれども
これは数々の有名作をおさえて、傑作だ!と思っている短編集。
女性の独白の物語を集めたもので、どれもいいのですが…。
表題作の「女生徒」はまた際立っています。

ある一人の女生徒の朝から夜までのお話。
日常の生活の中で、何の脈絡もないように生まれては消えていく感情。
その一瞬には確かにあるのに、あったことをちゃんと知っているのに、
いつのまにか流れて見えなくなるものが書かれている。


私はお米を研ぐのが好きなのですが
さりさりとお米を撫ぜながら水を流していると
どんどん心がまっしろになっていって
でも何かぼんやりと考えています。
すごく大事なとことがわかった気がするのに
あらためて振り返ってみても思い出せない…。

そんなふうに一瞬一瞬にたどり着いている透明でかたちないものを
文章で書ききっているのです。
やはり太宰はすごい。

他の作品とはちょっと違う雰囲気があるので
太宰はいまいち…と思っていた人も手にとってもらいたいです。
細やか ★★★★★
読んでみて驚きました。読みやすく、本物の女性が書いているような文章だったからです。私達の心にスッと寄り添って、知らぬ間にいなくなる。少しも押し付けがましくないのです。太宰作品入門として最適だと思います。