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State of Denial: Bush at War, Part III

価格: ¥1,385
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Simon & Schuster
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反逆者やテロリストは、活動資源や能力をこれまで通り持ち続けるどころか、来年にはその行動のレベルをますます上げてくるだろう。2006年5月、ペンタゴン(米国防総省)はホワイトハウスに極秘にこう伝えた。2007年はイラク情勢が悪化するであろうというこの予測は、ブッシュ大統領が繰り返してきた楽観的な展望とは相反するものである。ブッシュはこの極秘通信の2日前にも、現在はターニング・ポイントであり、テロは長期的な衰退の局面に入ったと述べたばかりだった。

本書『State of Denial』では、ブッシュ政権がなぜ、国民や連邦議会、そして時には内輪の関係者にまで、イラク問題の真相を告げなかったかについて検証している。5月の報告の2日後、ペンタゴンは議会に対して法的な文書で、続いているテロ行為や活動は、2007年初頭には衰退しはじめるだろう、と発表した。

戦争で疲弊したホワイトハウスの内部事情を詳細に明かした本書の中で、著者ボブ・ウッドワードは、ホワイトハウスの主席補佐官アンドリュー・カードが、他の高官の間接的な協力を受けながら、国防長官ドナルド・ラムズフェルドを更迭しようとした18か月を追っている。結局は大統領とチェイニー副大統領がこれを拒んだ。ブッシュ政権第2期の初めに、コンドリーザ・ライスの後任として国家安全保障担当大統領補佐官となったスティーブン・ハドリーは、ブッシュ政権の政策実施について Dマイナス という評価を下した。新しく国務長官になったライスに参事が宛てた極秘文書には、侵攻して2年でイラクは破綻国家になったと書かれていた。

本書では、チェイニー副大統領とラムズフェルド国防長官の要請によって、前国務長官でベトナム戦争と縁が深いヘンリー・キッシンジャーが、外部者でありながらホワイトハウスに頻繁に出入りし、ブッシュ大統領のイラク問題に関するアドバイザーになっていること、影の有力な発言者になっていることを明かしている。ウッドワードは、ラムズフェルド国防長官自身が、各省や職員をまとめるシステムが機能していないことを認識していて、2006年5月1日の極秘文書でも、現在の政治システムはほとんど破綻していると述べたことを、明らかにしている。

『State of Denial』では次のような核心の問いに答えている。イラク侵攻の後に何が起こったのか? なぜ起こったのか? ブッシュはどのように決断を下し、大統領として選択した戦争をどのように考え、管理しているのか? 勝利のための現実的な計画はあるのか? ボブ・ウッドワードがブッシュ大統領について書いた3作目となる本書では、大統領選立候補を真剣に考え始めた初期のことから、国家安全保障問題担当者の人選、アフガニスタンとの戦争、イラクに対する侵攻と占領、第2期における政治的な混迷の様子などを、大胆に語っている。ウッドワードは30年にわたって、米国の国防政策について報告しており ――アフガニスタンとイラクでの戦争について記した『Bush at War』2002年(邦訳『ブッシュの戦争』)、『Plan of Attack』2004年(邦訳『攻撃計画』)などは全米でベストセラーとなった―― それらを踏まえた本作では、ブッシュ、チェイニー、ラムズフェルド、ライス、そして他のホワイトハウスのメンバーが歩んできた道を詳細に解説している。