ルイジアナ州のヘヴンという町が舞台のこのお話。町の有力者の養父の突然の病に久し振りに故郷に帰ってきたSchyler。かつてSchylerの恋人を横取りした血の繋がらない姉、Tricia。この二人に絡んでくるDeep Southの『濃い』脇役達。官能的なハンサム･ガイのCash。あたかもトニ・モリスンの文学作品を読んでいるような、南部訛りの会話や咽返るような南部の気候。作品自体が結構練られていて、作者がきちんと仕事をしていると感じさせてくれた。人生って面白い！さて、どうやって破産寸前の会社を立て直すのか、その手腕も読みどころ。

妹に恋人を盗られ逃げるように故郷を離れていたヒロインが、養父危篤の知らせをうけて６年ぶりに故郷へ帰ってくるところから物語は始まります。ルイジアナの片田舎、Heavenと呼ばれる街にある彼女の育った美しい屋敷「Belle Terre」。そこを巡って、様々な登場人物たちの愛憎劇が繰り広げられていきます。正義感が強く、養父とBelle Terreをこよなく愛するヒロインは、それらを守るためにいろいろな困難に立ち向かっていきます。対してその彼女がもっとも心かき乱される男、セクシーで傲慢、危険な匂いのするヒーローが、彼女と深くかかわっていき、物語は嵐のような勢いでどんどんと進んでいきます。ヒロインとヒーローの運命は？そしてBelle Terreをめぐる争いは？

脇役を含め登場人物がどれも個性的でお話を盛り上げてくれています。でもやっぱり一番魅力的なのはヒーロー！すばらしくセクシーで傲慢、野生の動物みたいに危険な感じのする男ってやっぱりいいですねー♪その自信過剰な彼が示す態度や台詞はとっても官能的、女性をクラクラさせてくれます。さっすがサンドラの描くヒーロー、いつもとっても魅力的です♪

彼に翻弄されるヒロイン、その彼女にどんどん魅かれていくヒーロー。二人の情熱のぶつかり合うシーンは熱いです！すごいです！464ページという長編ですが、あっという間に読んでしまう程おススメです♪