北海道の続縄文時代の土器は道内のたいていの博物館で見ることができます。私は北海道をおとずれる度に続縄文式土器の新鮮なデザインに目をうばわれます。その器たちは縄文時代の特徴を色濃く残しながら、しかも全く新しい装いで登場しているのです。
　縄文の器（下巻）では、次の内容で縄文・続縄文式土器を訪ねます。
　「４ 北のかたち」…… 北海道の続縄文式土器について。
　「５ 画面構成」…… 縄文・続縄文時代の思いがけない土器デザインについて。
　「６ かたちに潜むもの」…… 土器文様に巧妙に隠された具象表現について。
　「縄文の器」は、私が縄文・続縄文時代の土器を訪ね歩いた記録です。旅のそのつど描いたスケッチをとおして、あの時代を生きた人々の心象風景に触れようとするものです。
　スケッチ画像をよりよく見ていただくために解像度に注意しました。すべての画像は拡大表示することができます。また、私のサイトで元データを参照することもできます。どうぞ、画像と共にご一読ください。