縄文の器(上)
価格: ¥0
いま、私は縄文時代の土器に魅せられています。当時の器のつくり手は『いかにも熱心に、また、なにかにとりつかれたように熱中して』器に向かいあい、そのかたちや文様をえがいています。
これまで縄文時代の土器については、その原始的な生命力の豊かさが注目されてきたようです。それはそうなのですが、私が見た土器たちはさらに繊細、優美で、そのかたちには高い想いがこめられています。少し大げさにいえば、私は縄文時代の人々の中に鋭敏で豊かな感性と高度の精神性さえも見いだしたのです。
自分に時間ができると、私はさっそく全国の博物館めぐりをはじめました。そのつど、自分が気に入った土器のスケッチを描いてホームページに載せてきました。現在、406点のスケッチを『縄文の器スケッチ帳』に揚げています。
今回は、そこに書き溜めてきた覚え書きを使って電子書籍『縄文の器』をつくりました。ここでは画像をたくさん載せていますからファイルの容量がどんどん大きくなるので書籍を上下2巻にわけています。画像はできるだけ高画質を心がけました。
書籍の内容として、つぎの6項目を立てています。
上巻 1 するどく、しなやかに
2 りんかく
3 行き来するもの
下巻 4 北のかたち
5 画面構成
6 かたちの中に潜むもの
私のプロフィール
73歳、男性、趣味は鑑賞すること。
この書籍を通して、縄文式土器の魅力を多くの方々と共有したいと願っています。