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ドキュメントヴェトナム戦争全史 (岩波現代文庫―社会)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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お勧めできない一冊 ★☆☆☆☆
一回くらい読んだくらいでは、わかりませんね。ベトナムの歴史。南と北の戦いに、ソ連等とアメリカが介入。っていっても、ベトナム戦争関連の本を読もうという気にならないですね・・・。
その後の状況が知りたくなる ★★★★★
 著者は「あとがき」で「オーラルで得た記録は、歴史を記録する資料としては不十分であるとの批判はあるが」と述べているが、そんなことは杞憂であると思われるほど、内容は圧倒的であり、本著作は第一級の資料と言えると思う。
 「救国」戦争に直接関わった人々の行動や思いが見事に活写されており、一気に読まされる。
 つくづく考えさせられたのは、アメリカはヴェトナム一体何をしたのだろう、ということだ。

 統一後の状況を見ると、残念ながら「権力必腐」の面が現れているようで、ちょっと悲しい。
 また、1992年の時点で書かれたものなので、以降の状況を是非同じ著者で書いて欲しいと思うのは、私の我儘でしょうか?
北側から見た戦史 ★★★★☆
ヴェトナム共産党の成立、第二次大戦、対仏戦争、対米戦争、対カンボジア戦争、対中戦争から1990年頃までのヴェトナムを、ヴェトナム(北)側の幹部たちの肉声やドキュメントに基づいて書いてあります。多少偏ったところもある気がしますが、元サイゴン特派員だった著者自身の見聞も各所に散りばめられており、生き生きとした文章になっています。欲を言えば、せっかくサイゴンにいたのなら、南ヴェトナムの状態をもっと詳しく記述して欲しかったです。
平和のためには戦わなくてはならないこともあるように思う ★★★★☆
 ヴェトナム戦争と言えば、ゲリラ、枯葉剤、泥沼、厭戦、反戦、ドラッグと連想が働くが、それはアメリカ的な視点に過ぎない。本書は1945年のハノイクーデターから、アメリカ撤退後の第三次インドシナ戦争までを主にヴェトナム側の立場から記述していく。
 史実だから、感想を述べるのは難しいが、ひとつには共産主義の理想と民族主義の関係、いまひとつには、国家規模において全体像を掴むのが如何に難しいかといったあたりが印象に残る。ゴ・ディン・ジェム、グエン・カ・オキ、ロン・ノル、ポル・ポトといった権力者たちがどんな統治をしていたかというあたりも私には興味深い。