参考にはなります
★★★☆☆
旧司法試験に三度挑戦し失敗した後に、それまでの自分の勉強方法を見直して、四度目の受験で合格した筆者が、その経験と合格後の実務での経験を踏まえて、「大人の」勉強方法(大学生以降で要求される暗記ではなく自分で考えることを主体とする勉強方法)について語る本。
筆者の経験に基づいて書かれているため、この本から摂取できることは多いであろうし、実際に著者の言うことに賛同できる点も多かった。そのことからすれば本書は、司法試験合格のノウハウを得るために参照して損のない良書であると言えると思う。
しかしながら、司法試験主体の内容で書かれているため、表題どおりの普遍的な勉強方法をこの本から学ぶためには、それなりに読みこなして、エッセンスを抽出する必要があるように思われる。
また、以下は主観的な批判でかつ些細なことなので恐縮であるが、気になったので指摘させていただく。本書の文章は、一文ごとに必ず改行を行う方法で書かれている。この書き方は、段落の変更は内容のまとまり毎に行うべきであると考えている私にとって、かなり違和感のあるものであり、本書全体を非常に読みにくいと感じさせた。
以上のことから、(司法試験受験ガイドとしての点:4点)−(表題・文体:1点)=3点をつけさせていただきました。
普通に書けば半分以下の厚さで足りる本
★★☆☆☆
一文ごとに段落を変える書き方は,著者のお得意(?)スタイルである。ページ数を稼ぐのが目的だとしたらあまりに露骨なので,読みやすさと歯切れのよさを狙ったものと思いたい。しかし,いくらなんでもやり過ぎの感がある。正直,読んでいて不快にさえ感じた。
論旨明快な文章とするためには一文を短くせよ,といわれるが,段落のまとまりさえ崩すのは,基本的な「国語」のルールに反する。
また,司法試験に限らない普遍的な勉強法を紹介するといいながら,司法試験受験界でしか通用しない言葉を何の断りもなく用いる場面が目立つ。
こうした点を含め,概して記述が荒く,丁寧さを感じない。
あくまで私個人の印象だが,十分な推敲を重ねて出版した本とは思えず,ICレコーダーへのつぶやきをそのまま書き起こしたような短文寄せ集め冊子の様相。
もっとも,紹介される勉強法の多くは,至極まっとうなものであり,内容面まで否定する気はない。
書店でパラパラめくってみて,素直に読めそうだと思えれば,買って損はないかもしれない。
買って読むほどではなかった
★★★☆☆
司法試験の短期合格者である筆者が熱心に成功体験を語る本、という感じ。
内容としては細かい章建てで筆者の実感による勉強の方法論ないしモチベーションコントロールについて書いてあり、
自身の成功体験・比較対象としての過去の挫折体験に基づき書かれているので説得力はある。
「ひとつのやり方を絶対視しない」とか「過酷な環境で勉強する」など、言われてみればそうだな〜と思う部分もあった。
しかし、一文一文が異常に短く、改行だらけなのでまるでメール文。
この人、まさか同じ要領で答案や準備書面を書くわけではないのだろうけど……(笑)。
不要な改行を省けばページ数も半分くらいになる。30分くらいで読了してしまった。
読みやすいいわゆる旧司法試験合格術
★★★☆☆
一般的な方法にも応用できるとは思いますが、本書は、司法試験合格術です。
この点、勘違いして購入しないようにする必要があります。
ただ、受験というものの考え方をよく把握していると思いますので、その内容を少しだけ紹介します。
量をこなす。たくさん問題をこなしてこそ
過去問をする。過去問こそ最良の問題集
基本を大切にする。だれもが点をとるところを落とさない
反省ノートをつける。自分の弱点を把握する
試験官の側から考える。試験官に評価されてこそテスト
参考書をたくさん買う。
などなどです。
文章も短く、行間もスペースがたくさんあるので読みやすいです。
コラムが多く、一息つけるような体裁になっているところもおすすめです。
一般向けではないが…
★★★☆☆
勉強法と言うよりも、司法試験の合格体験記といった内容です。
一般向けではないと思います。