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七三一部隊 (講談社現代新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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葬られた・忘却された過去 ★★★☆☆
 「アウシュヴィッツ」は、徹底した合理性の所産であり、それは合理性と野蛮性の結託としての「合理的野蛮性」以外の何ものでもない。731部隊の人体実験もそれと同様のものであり、「被爆国」である日本、すなわち被害者としての日本が、同時に加害者であった歴史的事実を見事に浮き彫りにしている。中国人を「丸太」(33ページ)と称して、日本人には到底許されない、多くは無益な実験を行使した、その負の歴史的事実をわれわれは忘れてはならない。そして、もはやわれわれには直接的には聞き取ることのできない「声なき声」を感受するだけの感受性を持つ必要がある。
 もちろん、本書は限られた紙幅の中で、できるだけその歴史的事実を取り出すことを主眼としている以上、著者自身の考えはそれほど前面には出ていない。むしろ、それをできるだけ抑えようとしているかのようにさえ見える。だからこそ、われわれは「自分の頭で」考えなければならない。本書の最後では、731部隊と、かのミドリ十字との歴史的連続性が取りだたされている。すなわち731部隊に見られた「合理的野蛮性」精神は、医療の分野において、さらに言えば広く社会一般に色濃く反映されている。そのような現代は今どこに進んでいっているのか、そしてさらにどこに進もうとしているのか、それらのことを考える上で、本書は必要不可欠なものである。
 
 
根拠が薄弱 ★☆☆☆☆
資料が限られているため、推測が入るのは致し方ないとしても、記述の中に資料から読み取れることと筆者の推測が入り混じっているため、わかりにくい。資料の解説にしても、別の解釈の仕方があるようなものに対して、自らの論理(多分に感情的である)に合う解釈しか述べないのは歴史を語る姿勢としては疑問を感じざるを得ない。
筆者の憤りは伝わってくるのだがそれだけであり、もう少し冷静に述べた方が戦争の理不尽さ・悲惨さを伝えられるのではないだろうか。
資料不足を無理にごまかしている ★☆☆☆☆
七三一部隊については資料が決定的に不足しており、断定的なことは何もいえないはずなのだが、想像といいかげんな資料の採用の2つで乗り切っているのが本書。

例えば「それだけで七三一部隊の生体実験の存在を実感せざるを得ない(p18)」とされる石川レポートも、その根拠は「カラフル」で精密なこと、それだけであり、しかも3ページ前には、ペスト大量発生のときにその死体を大量に解剖した人がいると書かれている。石川レポートは、生体実験よりもただの解剖と考える方が妥当だろう。

アメリカの4本のレポートも、ほとんど生体実験は触れられておらず、裏づけとなるレポートも見つかっていないため信憑性は低く見られる。

戦後、中国人の日本人捕虜に対する態度は厚遇だったとしているが、それは懐柔と考える方が妥当だろう。集団教育(洗脳)も行われた証拠もあるのだから。

新宿の人骨については、ほとんど筆者の想像なのに、いつのまにか断定に変わっている。

凍傷実験は、結果として「十九世紀ロシアですでに発見されていた(p122)」のと同じ方法に至ったとある。100年以上前の治療法を石井部隊がわざわざ実験しなおして、しかもそれを誇らしげに見せて回るわけがないだろう。大体実験しなくても100年前の結果なら知っているはず。

明らかに荒唐無稽な証言は、拷問で言わされたとか考える方が普通なのに、「これに近いことがよく行われていた、ということを意味するのだろう(p131)」と言う。とんでもない見識である。
そして、そのような荒唐無稽な証言をハバロフスク裁判が採用しなかったことを挙げて、ハバロフスク裁判を「それだけ信頼できるものである」という。この筆者によると、ある裁判で一つでもトンデモ証言が採用されなければ、その裁判は全面的に信用できるらしい。


そもそもこの筆者は松本サリン事件のときに「農薬でサリンが作れる」とデタラメな情報をばら撒いて冤罪被害を起こし、また警察の捜査を鈍らせて地下鉄サリン事件を防がせなかった張本人である。
筆者こそ科学者の責任を果たしてもらいたい。
真実などどこにもかかれていない。 ★☆☆☆☆
かなり偏った内容でがっかりした。
資料も乏しく、論理だてた内容でもなく、現代の医学に精通しているわけでもない人が、731部隊を恨みつらみで書いているだけの内容だった。
人体実験は悪であるが、それによる功績があったことも認めないと、真実とは言わないのではないか?
今行われている治験まで人体実験などというといいすぎの感が否めない。
731部隊の行動は悪としても、そこに行くまで、石井氏が行ったことは現代で言うなら疫学調査である。何の悪でもない。それを生物兵器へ傾倒していった基礎などというのは無理がありすぎる。
いずれにしろ、現代の医学は著者の言う人体実験なしでは発展しない。
それを否定するならば、医者にはかかるなといいたい。
期待したが、かなりの駄作だった。
綿密な調査によって731部隊の全貌を明らかにした本 ★★★★★
当時の資料や元隊員へインタビューに基づいて七三一部隊の全貌を明らかにした本。
科学史の専門家である常石氏の分析は綿密であり、いかにして隊長の石
井が生物兵器の開発へ傾倒していったか、部隊で行われた人体実験・細
菌散布実験などがどのような意味を持っていたかが詳しく解説されてい
る。

七三一部隊が行った人体実験の信憑性に疑問を呈する人がたまにいる
が、物的証拠からも元隊員(捕虜になっていない人も含む)からの証言
からも、 これが事実であったことが本書を読むことによってわかるであ
ろう。