湯煙激情(中)
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最初からタオル一枚の姿で現れただけあって、男はシャワーを浴びている姿を覗かれても一向に気にならないようだ。それどころか故意にその裸体を見せ付けているようにも思えた。
「兄ちゃん、今日の仕事はこれで終わりだろ? ここでシャワーを浴びて帰んなよ」
振り返ったその顔には屈託がない。
「えっ?」
夢にも思わなかった誘いに崇彦は心底驚いた。
「そんなことはできません」
もちろんそれができれば小躍りしたいほど嬉しいけれど、いくら恥知らずな崇彦でも、仕事中に客の家で入浴するほどの図太い神経は持ち合わせていない。
「いいじゃないか。遠慮するなよ」
「でも、ちょっとそれは」
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G-men誌上で連載された大ヒット作「淫乱浴場記」シリーズが加筆改題されて甦りました。
新入社員・嵩彦と、優しくも冷酷な先輩・大輔が、各地の温泉や銭湯を舞台にして、とてつもなく破廉恥な愛欲物語を綴ります。
全九話のうち、この中巻では
第四幕: 恥辱のアカスリ
第五幕: バスルームの情事
第六幕: 浴場のおもちゃ
のハードな三話を収録しています。