湯煙激情 (下)
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なにか恐ろしいことが迫っているような気がした崇彦は、どんな返答をして良いのかわからず、ただかしこまって差し障りのない礼を述べた。
「まずは風呂だ。リラックスするには風呂が一番だ。私と一緒に入ろう」
「えっ、風呂ですか?」
酒の相手でもして適当に機嫌を取ることしか考えていなかった崇彦は、まったく予期していなかった誘いに耳を疑った。
「不服なのか? 男同士で一風呂浴びれば親睦も深まるだろう。それとも私と親しくなるのが嫌なのかな?」
「そんなことはありませんが」
「だったらいいじゃないか」
「でも、いきなり風呂とは…」
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G-men誌上で連載された大ヒット作「淫乱浴場記」シリーズが加筆改題されて甦りました。
新入社員・嵩彦と、優しくも冷酷な先輩・大輔が、各地の温泉や銭湯を舞台にして、とてつもなく破廉恥な愛欲物語を綴ります。
全九話のうち、この下巻では
第七幕: 湯殿の屈辱
第八幕: スーパー銭湯の輪姦
最終幕: 永遠の愛
のパワフルな三話を収録しています。