アニスタ神殿記1
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天空に浮かぶ巨大な島であるアニスタは、三十三人の神人(しんじん)によって守られる、閉ざされた世界だった。
農業と牧畜で暮らす素朴な人々の関心事は、毎年神人たちに捧げられる五人の神殿女の昇殿式。
今年もまた、イレナ、サレー、カリュ、ネイア、エトレという美しい乙女達が選ばれた。
しかし、神に奉仕しつつ、しあわせに暮らすものと思われていた神殿女を待っていたのは、羞恥と恐怖の洗礼だった。
神人たちのつくり出す気味の悪いアメーバ状の獣人(じゅうじん)ゴラルを子宮に入れられた彼女たちは、蛇に似たザザやミミズのようなゲトによって、想像を絶する責めを受ける。
また、焼き鞭や杭などの残酷な責め具の数々で、ボロボロにされてゆく。
それを再生医と呼ばれる医師達が元の身体にもどし、翌日もまたくり返される激しい責めと絶大な快楽。
なぜ、神殿女達は拷問されなければならないのか。
なぜ、アニスタは閉ざされているのか。
最強の神人ゼルラウスに仕えることになったイレナと再生医アリオンの恋。
そして他の神殿女達の苦悩を織り交ぜながら、アニスタの秘密が次第に明らかにされてゆく。
多彩かつ斬新な拷問。
美しい乙女たちの苦悩と悦楽。
神と人間が混ざり合う、神秘的な世界観。
濃い霧に包まれた世界で繰り広げられる、被虐と快楽の行き着く果てを描いた、壮大なSMファンタジー!
三和出版『秘性』第三号〜七号連載のうち、「第一章」(三号〜四号掲載)の電子版登場。(121,522字の中編)
<画家・室井亜砂二氏推薦>
これは凄い小説だ。
余計なサイドストーリーに逃げること無く、延々と続く拷問シーンの徹底さ、この想像力とパワーに圧倒される。
今まで日本で書かれたSM長編小説では「家畜人ヤプー」や「大噴火」「宇宙のどこかで」などの名作群に並ぶ力作だ。
この名作の表紙絵を描くことは、価値がある挑戦だと感じた。