机の下の楽園(上)
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翻訳家の久我は、SMバーの女王様・アキに惚れた親友の佐久間に頼まれて、
一緒にそのバーへ行く。
そこに、可愛い子猫のような雰囲気をもつミュウが客としてやってくる。
ミュウはアキの友達だった。
最初は軽い気持ちで口説いた久我だったが、ミュウの一途さに触れ、
一緒に暮らし始める。
Mとしての自覚はあっても、SMはまったく未経験だったミュウを、久我は
たくみな言葉責めや羞恥責め、緊縛、スパンキング、剃毛、強制排泄、飲尿などによって、
愛らしい奴隷へと変貌させてゆく。
SM主従という関係性をクールにとらえながらも、ミュウへの愛しさを募らせる久我。
様々な未知の快楽を与えられ、それまで気づきもしなかった扉を次々と開け放ってゆくミュウ。
濃厚な調教小説であると同時に、男女の間に生まれる感情を丁寧に追った恋愛心理小説。
本書は、二人が本当の自分を見せ合うところまでを描いたその前半部。
(57950字)