このシリーズの魅力は、何といってもその登場人物たちでしょう。主人公のステファニーをはじめ、そのおばあちゃんのメイザ、幼なじみで警官のジョー・モレリ、バウンティハンターの師匠レンジャー、事務所の書類整理係りでステファニーの相棒もつとめるルーラなどなどなど、出てくる人たちみんながちょっとズレている。この連中の、見事なまでにツボを押さえたバカ騒ぎに大笑いしていると、話の展開などどうでもよくなってきて、もっともっとドンチャン騒ぎを楽しみた!くなってきます。かといってストーリーが雑かというとそんなことはなく、ミステリーとしてとてもシッカリとできています。
今回この騒ぎに初参加するのが、2m近くの大男ながら女装のゲイで趣味はパズルや暗号解読というサリー・スウィートと、ステファニーの同級生で元夫とも関係があったという、天敵ジョイス・バーンハート。初登場ながら、ステファニーに負けないブッ飛び具合で笑わせてくれます。今後ともシリーズのレギュラーとして活躍してくれそうな二人に期待です。