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Hot Six (Stephanie Plum Novels)

価格: ¥638
カテゴリ: マスマーケット
ブランド: St Martins Mass Market Paper
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   この際、前作『High Five』(邦題『けちんぼフレッドを探せ!』)の終わりに何があったかは、忘れてほしい。5か月後、まだ夜も浅いころ、ステファニーは友だちのキャロル(Tバックのパンティ万引きで捕まってしまった。「だって、買うのは恥ずかしいんだもん」とは彼女の言い分)が自殺しようとしているのを、トレントン橋の上で凍りつきそうになりながら止めていた。

 「彼女が飛び降りるとは思ってもみなかったのよ。だって、彼女はウィルソン・レザーの400ドルもするジャケットを着ていたんだもん。誰が400ドルのジャケットと一緒に橋から飛び降りるって言うのよ?! そんなこといまだかつて起こったことがないでしょ。ジャケットがだめになっちゃうじゃない。キャロルは私と一緒で、トレントンのチャンバースバーグ出身なわけで、そこの習慣としては、まず、ジャケットを妹にあげてから飛び降りるのよ」
   ステファニーは、やっとのことでキャロルに自殺をやめさせ、ビンセント・プラム保釈保証会社で働くことを承知させた。

   ところが、今度は、彼女の同僚、バウンティ・ハンター兼殺し屋でステファニーをむんむんとした気持ちにさせるレンジャーが消息を絶ったらしい。ブラックマーケットで武器を売買しているアレキサンダー・ラモスの所有しているビルが全焼して、焼け跡から彼の息子、ホーマーの死体が見つかった。死因は焼死ではなく銃によるものだと判明。ビデオカメラがビルの中にいるレンジャーの姿をとらえており、彼は警察に出頭を求められていた。ステファニーのボス、ヴィニーは彼女にレンジャーの捜索を依頼したが、ステファニーは、依頼を拒否。レンジャーは見つかりたくなければ絶対に見つからないとわかっているのだ。ステファニーのボーイフレンドで警官のジョー・モレリやローレル&ハーディーもどきの2人組など、みんながステファニーの後をつけ回しはじめる。

   ステファニーには、ほかにも心配ごとがあった。まず1つには、マズーおばあちゃんとゴールデンリトリバーのボブ(半分野生が残っている)がステファニーの家に転がり込んできたのだ。そしてレンジャーが夜中、思いも寄らない時間に出没し、ステファニーにラモスのもうひとりの息子、ハンニバルを守るよう伝える。そうこうしているうちに、また別の死体が見つかる。

   ステファニーのいつもの悪いカルマのせいか、または地獄からのお達しか、読者はまたまたステファニーのアドベンチャーに引き込まれる。ステファニーは成功するのか? ジャムドーナッツだったら賭けてもいいだろうが…。そして、あっと驚く結末がまっている。

レンジャーとはどうなk? ★★★☆☆
 毎度おなじみの展開が繰り広げられているシリーズですが、
前作で、ステファニーがその危険なセクシーさによろめきかけたレンジャーが、
今回は殺人の容疑者となります。

 相変わらず車を燃やされ、死体を発見し、怪しい連中につけまわされる騒動が続きますが、
今回のゲスト新キャラは、ゴールデンレトリーバーのボブです。

 ただ、マンネリこそが王道のシリーズですが、
それでも読ませる一捻りとプロットの進行が、今回は若干物足りない気も…。
6作目ですものね。
気分が落ち込んでいた時に読んで、ゲラゲラ笑ってしまいました。 ★★★★☆
 逃げた保釈人を捕まえるビジネスがあるなんて、さすがアメリカです(ほんとにあるかどうかは知りませんが)。その名もバウンティハンター。bountyってのは報酬という意味なので、賞金稼ぎという感じでしょうか。
 ステファニーは30歳の女性ハンター、出頭しない保釈人を捕まえに行くのはいいものの、春巻を投げつけられたり、逆恨みされてアパートに侵入されたりさんざんな目に合います。バウンティハンターの収入は保釈金の10%。凶悪犯ほど保釈金も高いので、危険度に応じた報酬が得られる仕組みです。余談ですがホリエモンの保釈金は3億円でしたから、もしも逃亡して捕まえたら3000万円です。
 そして二人のいい男(刑事とバウンティハンター)と時にばらばら、時に連携して同じ連続殺人事件に関わっていきます。
 全編に散らばる決して上品とは言えない出来事が可笑しくて、謎解きの楽しさよりもコメディを読んでいる感覚でした。事件の関係者が知り合いばかりなのはニュージャージー州トレントンという狭い街だから?まあ、ご愛嬌ということで。
いつもどおり、とんでもない ★★★☆☆
シリーズも6冊目、前巻のとんでもないラストのせいでとにかくすぐに読みたいHOT SIXのステフはやっぱりとんでもない。
ただし、今回は“とんでもない状況”なのだ。
迷犬ボブの参入、相変わらずしつこいジョイス、メイザおばあちゃんのいびきで寝不足、挙句の果てに吹き出物。しかし今回のとんでもなさはレンジャーにある!
一体どうやって音も無く忍び込んでくるの?とステフと一緒に質問しちゃいます。
ジョーは忙しそうだしレンジャーは隠れてるしでそこまで恋愛モードでもなく、ミステリとしても謎はあんまり無いのですが止まらないかっぱえびせんと同じです。
新人賞はボブに決定!! ★★★★☆
お待ちかね!のステファニー・プラムのシリーズ6作目。毎回次作が楽しみなシリーズなのですが、今回は特に待ち遠しかった。それというのも前作のラスト、ステファニーが選んだ相手は幼なじみの警官ジョー・モレリか、バウンティハンターの師匠レンジャーか、果たしてどちらだったのか?思わせぶりでハッキリ書かれていなかったから。まったく人をヤキモキさせるのが得意なんだから、ステファニーったら!!で、どちらの男性を選んだかというと・・・、読む楽しみが減るんでここでは言わないでおきましょうね。

さて今回は、そんな気になる男性の一人レンジャーが、殺人の容疑で追われる身に。もちろんレンジャーのこと黙って捕まるワケもなく、どこかに姿を隠してしまう。ステファニーも探しはじめるが・・・そこは師匠と弟子、経験も実力も月とスッポンほど違いそう簡単には見つからない。そこにさらにレンジャーを追いかける連中や天敵ジョイス・バーンハートまで加わって・・・、あとはもういつものとおり、車は炎上し、メイザおばあちゃんは暴走し、の大騒ぎ。笑えます。

巻末の解説や、他の方の書評にもよく書かれているのですが、このシリーズ、キャラクターが生きている。レギュラー陣はもちろんのこと、一作限りの登場という人物もしかり。ぜひ再登場してほしい人が何人もいます。こんな個性的、変わり者ばかりの中に混じっては、初登場でいきなり目立つというのはなかなかタイヘンなことなのですが、毎回必ずいるんですよね、初登場でレギュラー陣を食ってしまうような人が。本作でもステファニーの同級生!のダギーとその友人ムーンなどいい味出しまくりなのですが、何といっても新人賞はボブでしょう。このボブ、人じゃなくってゴールデンレトリーバー、犬なんで新人賞というのもヘンですが。犬とはいえその天然のオトボケで、ステファニーやモレリといった一癖ある面々を唖然とさせ振り回す様は存在感満点で犬にしておくのがもったいないくらい。とにかくすごい犬なんです。
ステファニーとモレリ、レンジャー、そしてボブの大活躍、みんなで楽しみましょう!

バカ犬飼っている人はぜひ読もう ★★★★★
シリーズ6作目に犬が初登場。これからレギュラーになるらしい。何でも(食べ物じゃなくても)食べてしまう。留守番がイヤで吠えまくる。泥棒にも殺し屋にもなついてしまうバカ犬。いかにもゴールデン・・・・?ボブは、おもにうんち方面で大活躍。

ヒロインとタイプの違う2人のいい男、というとハーレクイーンみたいだけど、全然違う。下品で、どたばた、ギャグ満載。まるで、ドリフ「8時だよ」のアダルト版?でも、めちゃおもしろい。絶対笑い出しちゃうから人前で読んじゃダメ。だけど、これってミステリとしてはどうなの?