「お小遣い帳をつけて無駄遣いを防ぎ貯金しましょう」、といった躾レベルとはまったく次元の違う子どもの金銭教育の本です。当面欲しいもの、大学進学資金、リタイア後の生活資金と短期・中期・長期の資金計画が必要なこと、確実に増やす方法とリスクを取ってより大きく増やす方法もあることを教えて国債投資や株式その他の投資法を紹介しますが、子どもは投資信託や株式の仕組みも理解出来るけれども、その理解は働いたことも解雇されたこともない子どもには、実感の伴わないものであることに注意を喚起しています。
　金銭教育＝子どもに株式投資シミュレーションゲーム、といった短絡的なハウツー本ではありません。お金に対してイニシャティブをとることで、お金のために働かざるを得ない退屈な人生ではなく自分の望むように生きることが可能になる、という金銭哲学に基づいています。
　経済用語については文中で説明されますから、英語レベルは高校高学年教科書程度です。