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今日から楽しむ水彩スケッチ

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: 外国語独学塾
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40歳からの外国語シリーズの著者が、30年にわたり、国内外を旅する間に描きためていたはがきサイズのスケッチを使って、水彩スケッチの楽しみを紹介します。
「絵を描いて楽しむには、才能もテクニックもいらない」をテーマに、プロの画家とはまったく違ったアプローチで絵画の楽しみ方を説明します。
これを読めば、今日からあなたも外にでかけるときは、必ずスケッチブックを持ち歩くことになるでしょう。

<まえがきより>
私は水彩画を描き始めて30年近くになります。


ほんの数枚、作品を売ったこともありますが、基本的には絵を描くことで生計を立てているわけではないので、典型的なアマチュア・日曜画家に分類されます。
その30年の間に、出張の合間、旅行中、あるいは散歩のついでに小さなスケッチを描いてきました。


そういったもののほとんどは「葉書大」の大きさだということもあって、気軽に人に絵葉書として送ったりしましたので、ほとんど手元にありません。
ところで、私が絵を描くという話をして、その絵を高覧いただきますと、きまって「才能があっていいですね。」という言葉を頂きます。


しかし、私に才能などないことは私自身が一番しております。
そして、才能のあるなしに関係なく絵を描くことを楽しめている自分が幸せだと思っています。


そもそも、小学校の図工時間にみなさまが経験したように、絵を描くということはだれにでもできる気楽なことのはずです。


私が学校を卒業してはじめて絵を描いたのは、一人でイギリスに渡航したときでした。


はじめての海外生活でイギリスの景色に非常に触発を受けた事と、当時取り立てて趣味を持っていなかった自分が週末の時間つぶしのために始めました。


画材を買ってきて、一冊の入門書をみながら、描き出して現在にいたっています。


その程度でも「自画自賛」的な絵なら楽しんで描くことができるようになります。
ところが、普通の人は、成人してから絵を描き始めようとすると、どうも敷居が高くなってしまうようです。
才能がないと絵は描けないと思ってしまうようです。


その一つの原因は、絵を描く以上上手ではなければいけないという強迫観念があるのではないかと思います。


「うまくなければ恥ずかしい」と思うのでしょうか?


しかし、その思い込みはどんな趣味でもあてはまりますし、そしてそういう考えは趣味を台無しにしてしまいます。


絵を描くことは、ジャイアンのリサイタルではありませんから描いた絵をこっそり家で「自画自賛」していてもだれにも迷惑にはなりません。


そして、もう一つの原因として私が思うには、絵を描きはじめるにあたって先生につかなければならないという思い込みですね。


そして先生となる方々は、みなさんプロの絵描きさんだというところにあるのではないでしょうか。
さて、プロの絵描きさんは、何時間も石膏像に向かって絵がかける方々です。
たしかにデッサンは重要な技術というのはわかりますが、その忍耐はだれにでもできるものではありません。
そういう方々が書いた絵画入門書に書いてある彼らにとって「当たり前」「簡単」なことは、一般の人にとっては「退屈」で「苦痛」なことなのです。
まして、一枚の絵を描くのに2時間もかけなければならないとしたら、絵を描くことの人生の中のいくばくかの時間を割くことにコミットしなければなりません。
私がスケッチをするときに使用している技法は、20代のときあるアマチュアの方がやっていたものを、私なりにアレンジしているものです。
この技法であれば、風景スケッチを描くのに10分から15分、長くても20分くらいで描くことができます。


その技法を紹介して、みなさまに「気軽に絵を描く」楽しみをシェアできたらと考えています。


2013年5月 松島 博