コメディー!!
★★★★★
タイトルを見ると「なんだかとても重そうな内容なんだろうな〜」と考えてしまいましたが、まったく逆でした!! 読んで気持ちが前向きに明るくなりました!
勝手な想像で、NGO関係の方は精神国で世界的にみて比較的恵まれて生きている僕に「こんなに大変な国があるんだぞ、なんでそんなに無視して生きていられるのですか?」と遠回しに責めるような気がして、とっても怖かったのです。しかし、責められてる感覚は感じませんでした!!
楽しがっていいものではないのですが、この本には筆者が現地の方々と対等に通じ合っているからこそ生まれるヒューモアに溢れています。僕がシエラレオネの方たちに「かわいそう」と哀れむことなんて全く必要なくて、少しでも現地の文化や宗教観を知ることが大事だと思いました。
是非読んでください!!!☆ 本当にオススメです!!
とても考えさせられます
★★★★★
若い医師が国境なき医師団のスタッフとして、
西アフリカにあるシエラレオネで悪戦苦闘する話です。
所々ユーモアが交えられていて、面白く読めます。
このシエラレオネでは、平均寿命はなんと約30歳。
子供の1/3が5歳までに死亡するという世界でも最悪の医療事情にある国です。
興味がある方は映画「ブラッド・ダイヤモンド」を観るといいと思います。
著者の山本さんの仕事のスタイルは、
一方的に資金援助したり、知識を教えるのではない。
それでは、上から目線だし、親切の押し売りだ。
現地の言葉を学んで、現地の風習や文化も学んで、
そのうえで改善すべき点を伝える。
そして、自分のもつ知識が現地に根付くよう、
現地の人を徹底的に教育する。
でも、それも言うは易く行うは難しだということがよく分かります。
すばらしい
★★★★★
おもしろい。
すっごく勉強になった。
私的「山本さん3部作」の最初の一巻。
まずこれ。次「アフガニスタンに住む彼女からあなたへ」。最後に「国際協力師になるために」。かな?全部読めば「山本さん自伝」みたいになる。
NGOに興味がある人は、3冊読むべき。できれば順を追って。
発展途上国の現状に興味がある人は、これ一冊でもいいから読むべき。色々と驚く。
この本は、いいですよ、すごく。ニュースではやってないことがいっぱい書いてある。
一つできること
★★★★☆
つらい。胸が痛む。苦しい。
ただ、人間には、何かをすることが、かならず、ある。
医療活動にだって、限界はある。ただ、できることである。それができることが、どれだけ、素晴らしいことだろうか。
できることを、やる。それだけで、助かる人が、いる。
それが人間がなすことのできる最良のことではないだろうか。
微々たることかもしれない。しかし、その微々たることが何なのかを知ることの大切さを、この本は教えてくれたような気がした。
別の世界で,自分の経験を伝えようと思っている人に
★★★★☆
本部とのラジオ交信の緊迫感。百人単位で並ぶ患者たちへの流れ作業的処置。そしてひとり淋しく夜を過ごすときのオカズに至るまで。現地での体験を生々しく語る文体には,敷居の高さを感じさせません。
強く感じられたのは,何よりも教育が重要ということ。とくに著者は「自分が居なくなっても立ち上げた状態が存続できること」に国際協力活動の意義を求めており,団体としてのミッション以上の自己目標に向けて頑張る様子がいい感じ。
軽く読めて,それでいて訴える内容があって。なかなかいい本だと思います。国際協力なんて大仰でなくても,これまで過ごしてきた環境とは別の世界で,自分の経験を伝えようと思っている人には感じるところがあるのでは。