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紛争と難民 緒方貞子の回想

価格: ¥3,150
カテゴリ: 単行本
ブランド: 集英社
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国連官僚の活動記録 ★★★★☆
1990年代の4つの難民問題に関して、国連難民高等弁務官である筆者を始めとする国連官僚達が何をどう考え、どう行動したのかが述べられている。個々の問題に関してかなりの前提知識がないと読むのはちょっとつらいし、また読んだ感想も違ってくると思う。第三章「アフリカ大湖地域における危機」などは、フィリップ ゴーレイヴィッチの「ジェノサイドの丘」と読み比べると、マンデートとイデオロギーに固執して(制約されて?)現実的な対応のできない国連官僚達と、現実的な対応をしていく以外に方法のない現地政府との間のせめぎあいが見て取れ、大変興味深い。
難民保護という理想を求めて現実的な対応を模索する ★★★★☆
緒方さんが奔走したUNHCR10年間の回想録.
クルド人,ボスニア,ルワンダ,アフガニスタンの事例が書かれている.迫害をし続ける紛争当事者達と行動を起こさない先進国の間に挟まれながらも,出来るだけお多くの難民を保護しようとするUNHCRの関係者に心を動かされる.一方で,命を救えなかった多くの難民のことも書かれており,活動の困難さも述べられている. 難民保護活動には,効果的な政治活動と外部からの軍事介入がないと,目的を達成するのが困難だ,という意見に説得力を感じた.
 
難民問題に対する現実的な対応とは何か,現場で奔走してきた彼女の述べる言葉である.高い理想で現実が見えなくなりそうなときに,目を覚まさせてくれる本である.