考えることを考えてない僕ら。
★★★★★
権力と世間にシッポをふる主体性のないマスコミの情報だけを信じ続けてる僕らはもっと、主体性がなかった… ということを実感できる一冊。
メディアと世論。
★★★★☆
メディアと世論は相互関係にある。
世論にメディアが乗っかり、またその逆も。
日々のニュースは人々が選択している。
そして盛り上がるニュースだけが繰り返し放送される。
もうジャーナリズムは存在しない、少なくともテレビには。
私の主語は「私」である
★★★★☆
私は勝手に「私達」のなかに組み込まれることが嫌いだ。
私の意志を、感情を、思考を、体験を、見解を、何も確認せぬまま、勝手に代弁されることが大嫌いだ。
だから、著者の姿勢に好感を持った。好感というより、シンパシーというほうがぴったりくるかもしれない。
本書は、著者が雑誌や新聞に書いた記事や、ボツになった記事、書き下ろした記事を集めており、短いエッセイの集積としてとても読みやすい。
2002年から2004年にかけて書かれた文章の中にはいくつもの出来事が織り込まれている。
その出来事についてどう感じたかだけではなく、その出来事の報道についてどう感じたか、その報道を受け止める人々についてどう感じたかと、エッセイは多層的に書かれている。
著者と同じように思考せよ、と言われている感じた人は、すでに思考停止する習慣ができている人だろう。自分と同じように思考していない著者はだめだと感じた人も、思考停止の習慣ができている。と、私は考える。
自分の頭で考えなくちゃ、ね。
読者それぞれが色々考えるだろうけれど。
★★★★★
これを読んだ時、脳髄が揺さ振り起こされる感じがした。
気付ける筈の事象に気付けなくなって、そうして気付いていないことにすら気付かなくなっているそこは、ホモサピエンス(智の人)の墓だ。
メディアに踏み込んだ立場で猶も自分の立ち位置を見失うことなく、静かな場所で現代を見据えている著者。
氏はこんなにも露骨に警鐘を鳴らしている。
だから、できるだけ多くの人に読んで貰いたいと思った。
こんなこと、滅多に思わないのだが、この本を読みながらは思った。
思考停止しているのは著者の方では?
★☆☆☆☆
この人かなり左よりな思考をしてます.
それなりにイイこと言ってたりするのですが
所々とんでもないこと言ってて
それはねーよと突っ込みたくなります.
例をあげると,アザラシのタマちゃんの話題で
「在日外国人に選挙権を与えずに
アザラシに住民票を交付することの
矛盾に対して,不感症にはなりたくない」
はあ!?
在日外国人の選挙権とアザラシの住民票に何の関係があるのか?
左翼の話の飛躍の仕方は本当に恐ろしい
これをこれから読もうという方は他のレビューの方のように
手放しで絶賛するような「思考停止」はしないように気を付けて下さい.