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自由主義者かく語りき――リバタリアンのエッセイ集 (自由叢書)

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: 木村 貴
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 現代文明というものは、洋の東西を問わず、知識人の間ではなはだ評判が悪い。現代文明の「物質主義」「能率主義」「享楽主義」「科学万能主義」などを口を極めて罵る知識人は枚挙に暇がない。
 なるほど、現代文明は「物質主義」「能率主義」「享楽主義」「科学万能主義」などの風潮を助長する側面があるかもしれず、それらは一部の人々にとって我慢ならないものかもしれない。しかしもしそうなら、それらの風潮から距離を置く生き方を自分が選べばよい。現代文明を可能にした自由な社会では、その選択が妨げられることはないのだから。ところが現代文明を批判する人々はしばしば、気に食わない風潮を抑え込むために、政治の力で自由を規制しようとする。これは自分たちの価値観を他人に強制し、文明の恩恵を奪う暴挙でしかない。(「はじめに」より)

 徹底した自由主義(リバタリアニズム)の立場から経済・政治・社会の諸問題を斬る異色のブログ、「ラディカルな經濟學」。電子書籍化第三弾は、書評以外のエッセイ類を集める。通常のエッセイに加え、自由主義の古典から名言を紹介する記事や、リバタリアニズムに対して一般の人がよく抱く疑問に答えるQ&Aを収録。そのほか著者がリバタリアニズムを信奉するに至った経緯を綴った文章や、それ以前に書いた思い入れのある記事「呉智英氏の思い出」なども入れた。第一章には、ブログ未公開のエッセイ二本も収録した。

<目 次>
第一章 反資本主義を撃つ
経済的自由と道徳 *
政治問題は道徳問題
保守を蝕むケインズの毒 *
資本主義成敗の茶番——『ジャングル』の時代

第二章 震災と市場経済
巨大地震と経済 五つの謬論
備蓄できない電力だからこそ、市場経済に任せよう

第三章 市場の擁護
市場の驚異を語れ
市場経済が嫌われる理由
直観に反する真理
教育バウチャーと選択の不自由
市場よ、センターを取れ

第四章 国家の正体
課税は強盗である
侵略される日本
国家は共同体か
陰謀論を笑うな
民主主義者 西部邁
クイズでわかる立憲主義
死刑免除は遺言で決めよ

第五章 租税国家の危機
「財政危機のウソ」のウソ
相続税上げは賢明か
正しい税制を判断するたったひとつの基準
「フラット課税で税収アップ」を嬉しがる人たち
課税・国債・輪転機

第六章 自由の名言
ハゲタカに気をつけろ(J・S・ミル)
商業は偏見を癒す(モンテスキュー)
不健全な銀行を助けるな(バジョット)
軍事同盟はいらない(ワシントン)
民主主義をあがめるな(サムナー)
国家は教育から手を引け(W・フンボルト)
追剥よりも悪い奴ら(スプーナー)
私作る人、僕奪う人(F・オッペンハイマー)
徴兵制は奴隷制(D・ウェブスター)
自分の人生を生きよ(ジョブズ)

第七章 リバタリアニズムQ&A
リバタリアニズムとは何か
リバタリアニズムは性善説か
リバタリアニズムは市場万能主義か
リバタリアニズムはアメリカ思想か
リバタリアニズムは弱肉強食か
リバタリアニズムは相対主義か
リバタリアニズムは虚無主義か
最小政府か無政府か
日本人が学ぶ意味は

第八章 ここまでの道
余はいかにして自由主義者となりしか
私の戦争観
呉智英氏の思い出
私が愛する三人の過激思想家
呉智英さんに会う
元リフレ派シンパの告白
(*=ブログ未公開)

<著者紹介>
木村 貴(きむら・たかし)
 1964年熊本県生まれ。一橋大学法学部卒業。新聞社勤務のかたわら、ミーゼス、ハイエク、ロスバードらのオーストリア学派経済学および欧米の自由主義思想(リバタリアニズム)を独学。インターネットを中心に個人で評論活動をおこなう。