「Black Dagger Brotherhood」シリーズ3:Zsadist
★★★★★
戦士の子供でありながら赤ん坊の時誘拐され貴族の館に売り飛ばされたZsadistは、百年の間blood slaveとして鎖につながれ虐待され続けてきたが、ついに双子の弟Phuryによって助け出される。しかしその時負った顔の傷と心を蝕む暗い闇のせいで、もっとも危険で恐れられる戦士となってしまう。その彼が偶然出会った美しいヴァンパイアBellaは貴族の娘で、彼の恐ろしい風貌にも関わらず激しく惹かれるようになる。同じく彼女に惹きつけられていたZsadistは、彼女がlesserに連れ去られたとわかるとすぐに死に物狂いで彼女を救い出し、ぼろぼろになった彼女をやさしく看病する。ますます惹かれ合う2人だが、Zsadistの心を蝕む暗い闇が2人の前に立ちはだかる。果たしてZsadistに神の祝福は訪れるのだろうか?
実はあらすじを読んだときに3冊の中で一番読みたかったのはこの本だったので、最初に読んでしまうという禁じ手を使ってしまいました。物語の背景とかよくわからず読み始めたのですが、それでも十分泣かせてくれましたね。Bellaとのやりとりもよかったのですが、彼の双子の弟(それとも兄かな?)Phuryとの絆にもとっても感動しました。Zsadistのために命を捨てても惜しくないPhuryの献身的なふるまいにも泣かされました〜。このシリーズ、男同士の関係や友情がとってもいいんですよね。Phuryにも幸せになってもらいたい!
さらに前作で登場した謎の少年Johnくんのお話もどんどん盛り上がっており、この先とっても楽しみです。