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平壌ハイ (文春文庫)

価格: ¥720
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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不幸や悲しみのもとになっているどうしようもないバカバカしさを笑い飛ばす勇気がオレ達には必要なのだ ★★★★★
通常、旅行記の導入は、「なぜ旅立つのか」に割かれることが多い。
 北朝鮮ルポという分野であるならば、なおさら「問題意識」や「真相の追究への志」が滔々と訴えられているだろう。・・・そういう私たちの「期待」を、著者は鮮やかに裏切る。
 
「一口に観光客といってもいろんなタイプの連中がいる。
ある種の観光客にとっては暴動や争乱、それに北朝鮮のようなクレイジーな社会体制下の街並みというものが、バハマの青い海と白い砂丘と同じくらい、魅力的な風景に見えるものなのだ。
 (中略)どっちが上等なわけでも正しいわけでもない。
 そもそも、旅行の目的に「正しい」や「間違い」があるわけではないではないか。」(P15)

 著者は北朝鮮について取り立て関心のない自身が渡航する理由をこう規定する。ここには、いわゆる「北朝鮮問題」を「まじめ」にとらえることを是とし、「ふまじめ」な俗物根性を排除していく、現状に対するアンチテーゼがある。

「いつだってトラブルというのは、正義感とか勇気とかジャーナリズムとか志とかが引き起こすんだ。オレはそんなもの最初から持ち合わせちゃいないし、だいたいジャーナリズムほど、本当に大切なものを見えにくくする色メガネはない」(P24)
「この本を書く上で大切にしようと思っていること、それは眉間にシワを寄せたりマジメ腐って態度で北朝鮮についてしゃべったり、論じたりしないことだ。論じてみせたって北朝鮮人民の将来が明るくなるわけではないし、一杯の米のメシや肉のスープを食わせてあげられるわけじゃない。まじめな論争がその結果、生み出すのは「オレは北朝鮮問題をまじめに考えた」という論じた人間本人のための独りよがりの自己満足と、問題は何も解決しちゃいないのに、あたかも論争が終わったこと、問題そものももなくなっかのようにカン違いする満足感、それだけだ。」(P68)

 北朝鮮が、社会主義国であること、テロ支援指定国家であること、独裁国家であること、拉致の当事者国であること。それらは確かに間違いのない真理である。
 だが、私たちの国が、資本主義、民主主義、拉致の被害者国である、というキーワードだけでくくれないように、そういった新聞の見出しからこぼれた情報にもなにかしらの意味はあるのではないか。

「“北朝鮮ツアー”というジェットコースターに乗り込んだ我々は、両目を見開いたまま、せめて片目だけでは閉じられないくらいの勇気を持って、かの国の抱える矛盾とバカバカしさに向き合わなければならない。そのときオレ達は、「まじめさ」の目を閉じ、もう片方の「滑稽さ」の目だけ開いていたんだが、それは悪いことじゃない。
 当たり前安全な「まじめさ」にからめとられて意味のない月並みな深刻さに満足してしまわないように、そのときそのときに見たひとつひとつの風景の滑稽さを大切にしたい。不幸や悲しみのもとになっているどうしようもないバカバカしさを笑い飛ばす勇気がオレ達には必要なのだ。」(P157)

 この本が書かれた数年後、「拉致問題」が公になった。北朝鮮に関する情報は、当時より比較的に増えたけれども、私たちは本当に「北朝鮮」を見ているのだろうか。
 
クレイジーな国をクレイジーな文章で ★★★★★
北朝鮮に行きたい。読んでたら無性に行きたくなった。
あんな謎に満ちて謎につつまれて胡散臭さが溢れる魅力に満ちた国を石丸元章が旅行に行き、文章にしてみたら…
石丸元章氏の文章が好きな人や北朝鮮に少しでも興味のある人、いやどっちにも興味がなくてもいい。読めば絶対行きたくなるって。

スピード感がいいよ。 ★★★☆☆
色んなことがありそうな朝鮮民主義人民共和国への5泊6日テンコモリツアーをスピード感たっぷりに描いています。
一気に読めます。
著者は覚醒剤取締法違反で執行猶予期間中に各国から入国を拒否されつづけたのだが、今回のツアーでは無事にヴィザが発給されたそうです。
ま、飛行機の中からジャンキーネタが続くんですよ。

まじめに書かないっていってるけど、結構勉強されてますよ。
この著者は。

スピード、アフタースピードなどのこの著者の他の本にもアタックしていきたいな。YYYYYEEEEEESSSSSSS!!!!
なドライブ感でね。

元章マンセ~ ★★★★★
その後、マ○ギョ○ボ○号から平壌ハイが見付かったそうな。
元章氏の家にMマウスが置かれていたり。
将軍様はコワいムニダ
嘘八百 ★★★★★
おもしろ過ぎる! よって、これはノンフィクションなんかでは決してない。