読んでよかった!
★★★★★
この本は、びっくりするほどの良書です。会計基準を切り口にしながらも、国際志向に欠けた政治家、官僚、経済人への警鐘ともいうべき書籍です(とくに金融機関に対しては辛辣です)。現在売られているIFRS本は、基準の説明に終始し、大局を見据えていないものが、ほとんどです。それらは、書いている専門家たちも、しょせんはIFRSの追随者にすぎないと思われます。しかし、この本の著者はちがっていました。本当に読んでよかった本です。
小説として面白い
★★★★☆
特にこれを読んでも、IFRSにほとんど詳しくなりません。
読んで面白いノンフィクションとして読んでください。
私が会計の仕事をしているからかもしれませんが、とても読みやすく土日で2周読んでしまえるものです。
そして、2周目がより面白いです。
人間ドラマ的な意味で。
面白いです。
IFRSの入門書とセットでどうぞ
★★★★☆
IFRSに関する入門書には、コンバージェンス云々アドプション云々といった会計基準の受け入れを巡る日米欧のスタンスについてさらっと書かれていますが、この本はその背後にどういう経緯があったのかをリアルに描いています。
かつて「会計はその国の文化だ」と言って頑なに国際化の流れに抗った日本が、グローバル化の流れの中で如何にして取り残されていったのか。その後どのようにして最終的に国際会計基準を受け入れる(方向で話が進んでいるようです、いまのところ)に至ったのか。前著である『国際会計基準戦争』は1993年から2001年のASBJ設立までの話でしたが、今作ではその後のエンロン事件、欧州でのIFRS適用開始、米国の方針転換、リーマン・ショックとまさに舞台を世界へ広げての「戦争」の様相が展開されます。
IFRSの中身について詳述されているわけではないので注意が必要ですが、IFRS入門書とセットで読めば興味倍増ですし、勉強はさておいてノンフィクションとして読んでも面白いです。
ドキュメンタリーとしておもしろい
★★★★☆
日本の中で、かつて「ガイジン」と呼ばれ孤立していた国際派会計士が台頭していく様子が、興味深かったです。
そのほか、大勢の学者、政治家、官僚が登場します。会計基準の解説はありませんが、ドキュメンタリーとして大変おもしろかったです。
国際会計基準における戦いを描いたノンフィクション
★★★★★
本書は国際会計基準における各国の戦いの歴史を描いたノンフィクションです。
特に日本がどのように国際会計に対応して行ったのかが詳細に書かれています。
まるで物語を読んでいるかのようで、会計本では珍しく非常に面白い本です。
ただ、国際会計の細かい内容は記載されていないので、国際会計自体を知りたい人は
別の本を読む必要があります。
会計を敬遠している人は本書を読むことで会計をみじかに感じることができると思います。
おすすめの本です。