インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

Games People Play: The Psychology of Human Relationships

価格: ¥1,111
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Penguin
Amazon.co.jpで確認
交流分析の原点 ★★★★★
言わずと知れたBerne博士のベストセラーで、交流分析(transactional analysis)を有名にした本です。今となっては、その後の発展を考えると、様々な文献に引用されたその元の文章を参照するという歴史的な価値しかないかもしれません。

先に翻訳書の『人生ゲーム入門』を読みました。辞書の最初に書いてある意味を並べたような翻訳でかなり苦労しましたが、たぶん元の単語はこうなんだろうと想像しながらなんとか読み通しました。大体の内容は分りましたが、あのチンプンカンプンな翻訳の原文を確かめたいという好奇心と、あちこち引用されている元の文章に当たりたいという気持ちから、この本を購入しました。

この本はイギリスで出版されたGames People Play: The Psychology of Human Relationshipsとアメリカで出版されたGames People Play: The basic handbook of transactional analysis.があります。イギリスとアメリカのサイトのLook Insideで比較して、活字が読みやすいと感じてイギリス版を選びました。どちらの版を買うか迷っている方には両方のサイトで比較されることをお勧めします。

〔追記〕
最初に読んだ翻訳書が日本語と思えない直訳調の上に誤訳があって理解し辛い本でした。その印象から過小評価していました。今読んでも十分価値のある本です。
この時代だから許された珍訳 ★☆☆☆☆
まあ、なんというか、まともな日本語じゃありません。こんな翻訳が許されて、「知識人たち」が分らないながらも争って読んだ時代もあるのですね。でも、アメリカでは通俗心理学書として、特に高学歴でない人たちが普通に読んだ本です。

この時代は辞書に書いてある言葉をそのまま書いて、それを読者があれこれ考えて解釈する、という翻訳のされ方と読まれ方だったのでしょうか。たとえば、「子供らしい(childish)」という言葉は相応しくないという説明は、「子供っぽい(childish)」と書かないと読者は何を言いたいのか理解できません。英語を知っていればこの翻訳でも理解できますが、それなら最初から原著を読むべきです。

もう一例を挙げれば、「時間の構造化の操作的な面は、プログラミングと呼ばれる。それは、物質的、社会的および個人的な三つの面をもっている。時間を構造化するもっともありきたりで、便宜的で、安楽な、そして功利的な方法は、外界の現実にある素材を扱う試みである。それは、ふつう、『仕事』として知られている。」ですが、これが何を言いたいのか理解できますか。

分り易く言うなら、「時間の割り当ては、行なう上では計画という。もの、世間、個人の三つの面がある。時間に何かを割り当てる方法で、普通で、手軽で、気分良くて、お金にもなるのは、外の世界に既にあるものを使うやり方である。それを普通は『仕事』という。」なんでしょうが、学術用語の統一という制約上、最初に翻訳した人が堅苦しい言葉を使ったり誤訳してしまった場合も、それがそのまま継承されなければならないという仕方がない面もあります。

とは言え、この日本語のような日本語でないような文章が理解できる、という特殊能力をお持ちの方以外には、原著Games People Play: The Psychology of Human Relationshipsをお勧めしたいと思います。交流分析の入門書なら、他に良い本がたくさん出ています。この本の価値は、今となっては他の文献への引用元としての歴史的価値がほとんどですので、であれば尚のこと原著を参照するのが良いと思います。

〔追記〕

この本の奇妙な翻訳の元の文章が知りたくて原著を購入しました。上で引用した部分の原文は以下のとおりでした。

The operational aspect of time-structuring may be called programming. It has three aspects: material, social and individual. The most common, convenient, comfortable and utilitarian method of structuring time is by a project designed to deal with the material of external reality: what is commonly known as work.

私訳 時間の割り振りは、する上で計画とも呼べる。三つの面がある。物、社会、個人だ。一番普通で、手軽で、気分が良く、金になる方法はある企てによる。それは外の世界にある物を扱うべく考案され、俗に仕事と知られるものだ。

交流分析でstructuringを構造化と言うのは知っていますが、普段使う言葉に出来なかったのでしょうか。時間の構造化とか空間の構造化と聞いて、すぐに理解できる人はどれだけいるでしょう。時間の割り振り、空間の割り振りなら、ずっと分りやすかったと思います。企ても今は悪い語感ですが、プロジェクトよりは聞いて分る言葉です。少なくとも創始者のBerne博士は難しい心理学の専門語を避け、交流分析の用語には意図して口語を用いたはずです。
創始者の書 ★★★☆☆
本書は米国で生まれた交流分析
(Transactional Analysis 以下TA )の
創始者エリック・バーン博士の著書である。
本当は前著『心理療法におけるトランザクション分析』
の続編であるらしいが、本書だけでも独立して
TAを理解できるような構成となってはいる。

TA創始者の本であり、頑張って読みたいと思うのだが
本書は冒頭からとても読み辛い。
おそらくテクニカルタームの訳語の問題なのだろうが
ある程度TAとその用語のことを知った上で読まないと
最後まで読み通すのは難しいだろう。