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Living Dead in Dallas: A Sookie Stackhouse Novel (Sookie Stackhouse/True Blood)

価格: ¥664
カテゴリ: マスマーケット
ブランド: Ace
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あの作家のあのシリーズを意識している. . . . ? ★★★☆☆
前作の"Dead until Dark"でも感じたことですが、設定およびストーリー展開がMs Laurell HamiltonのAnita Blakeシリーズに酷似しています。
超自然能力を持つヒロインの一人称で物語は語られて行き、登場人物は市民権を得たバンパイアです。バンパイア社会には階層制度があり、"master of the city"という表現こそ使われておりませんが、Ms Hamiltonの作品と同じ構造です。どうやらセクターごとの階層制度だけでなく、その上にさらに強力な機構があるようです。Ms HamiltonならVampier Coucilと呼ぶものでしょうか。おまけに種類別にはなっていないものの、シェイプシフターの地下組織の存在も明らかになりました。いくつかの事件が同時に起こりますが、この手法もMs Hamiltonの作品で好んで使われております。

この作品はもっとプロットを練って、ページ配分を見直したほうが良いと感じました。殺人事件が起こり、それが何も進展しない間に大変強力な超自然生物が登場し、ヒロインが瀕死の重傷を負います。この場面と次に続く治癒の場面はMs Hamiltonの"Blue Moon"を彷彿とさせます。ヒロインは回復しますが、この出来事の対応が何もされないまま、いきなりダラスへ舞台は移動します。ここでも短い時間の間にいろいろなことが起こりますが、ダラスの部分はページ数にして全体の5分の3以上をしめております。そして家に戻った後、ずっとほったらかしにされていた事件の続きにとりかかります。地元での事件とダラスでの出来事がうまく溶け込んでおらず、なぜわざわざ2つの出来事を盛り込んだのかわかりません。タイトルどおりにダラスだけに絞ってもっと深く書き込んで方が良かったのではないかと思います。複数の事件が立て続けに起こりジェットコースター並みの紆余曲折というストーリー展開にしたかったのでしょうけれど、それにしてはテンポが悪すぎます。

否定的なことばかり書きましたが、バンパイアが登場して殺人事件が起こっている割にはマイルドな表現の作品ですので万人向きとも言えます。Dark Fantasyやホラーが苦手な方でも楽しんで読める内容です。
下書きにしているとまでは言いませんが、Ms HamiltonのAnita Blakeシリーズをかなり意識している作品です。Ms Hamiltonのファンは物足りないと感じられるでしょう。

ダラスのヴァンパイア ★★★★☆
南部ヴァンパイアミステリー第2弾では、2つの事件が展開します。
ひとつはヒロインの地元で起きたバーのコック殺害事件、もうひとつはダラスでの吸血鬼失踪事件。主役カップルは、事件解決のためダラスへと向かうことになります。

このシリーズのユニークな所は、ヒーローが吸血鬼であるために日中の危機はヒロインが一人で対処せざるを得ないところでしょう。彼女ほど頻繁に生死の境を彷徨うヒロインというのもいないのでは?吸血鬼を恋人にするのは、やはり考えものかも。

そして今回の目玉は、ヒーローのボス吸血鬼です。前作からヒロインに目をつけていたボスでしたが、本作では積極的にアプローチをかけ、あの手この手でヒロインに迫ってきます。
英語でも読みやすいので、読んでみてください。