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甲子園の空に笑え! (白泉社文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
ブランド: 白泉社
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ゆる〜いスポ根 ★★★★★
「甲子園の空に笑え!」「ゲートボール殺人事件」「銀のロマンティック、わはは」の中篇を収録。

特に「甲子園の空に笑え」「銀のロマンティック、わはは」が傑作
ともに、ゆる〜いスポ根もの。
2タイトル名とも最後に「笑え」「わはは」と笑顔を連想させる単語で〆る。
このセンスには脱帽。素敵だ。

「甲子園の空に笑え!」
地方の弱小高校野球部が甲子園を目指す様子を描く。
弱小チームの定番通り部員は9人。
しかも、監督は新任女性教諭だ。
そういえば、「おっぱいバレー」も同様の設定だったなー。
この監督は、続編?「メイプル戦記」ではプロ野球の監督となる。

「銀のロマンティック、わはは」
バンクーバーオリンピック、ロシア代表川口氏は残念だった。

今作はフィギュアスケートのペア種目を題材にしたお話。
川原作品の中で一番好きな作品かも
是非、みんなに読んでほしい

カーラ教授と呼称される川原氏
彼女は調べものが好きなんだなー
競技についての薀蓄が満載
バレエファンも必見 ★★★★★
川原泉の作品は、読むたびに新しい発見があって何度でも楽しめる。
個人的には、傑作集の3作品のうち、『銀のロマンティック…わはは』が特にそうだった。

最初は、ペアスケートのお話として読んでいた。
しかし、数年後にやっと気がついた。
これは山岸凉子のバレエマンガ『アラベスク』のパロディであることに。

『アラベスク』では、クライマックスであるコンクールの場面で
「蒼ざめて透明な 真のロマンチックバレエを!」というセリフ(心の声)がある。
対して『銀の…』では、それをそのままパロディにした言葉で物語がスタートする。
もう、タイトル自体がパロディなのである。

実際、バレエはこの作品で重要な要素である。
ヒロインの「とーちゃん」はバレエダンサーとして登場するし、
ヒロインはとーちゃんの説教中、片足トゥで支え手も無しに
ポーズを取っていたりする。(その後、スケートに転向)
(↑そういえば似たシーンが『アラベスク』にあった)

というわけで、山岸凉子の『アラベスク』を知る
バレエファンにも、この作品はおすすめである。
パロディを抜きにしても、充分笑え、涙し、考えさせられる作品である。
新ジャンル?少女スポーツ漫画 ★★★★★
知っている人は知っている。川原泉さんの作品です。
この人もかなり昔の作家さんですが、今も現役で漫画描いてらっしゃいます。哲学と恋愛とコメディが適度に混ざった独特のテンポに、貴方も夢中になることでしょう(何のセールスだ)

さて、この「甲子園の空に笑え!」ですが、ご想像の通り甲子園ものでございます。しかしただのスポ根漫画でないところが川原さんの漫画。
主人公は野球とは全く縁のない理科の教師。
田舎の高校で突然若いからという理由だけで野球部の顧問を任され、少々すれた性格(?)の女教師が田舎の純朴な野球部員に触発されちょっと頑張って顧問するかってノリの漫画です。
甲子園なんて夢のまた夢と思っていた田舎の高校が、田舎の高校なりのプレイで勝ち進んでいく様は笑いあり感動あり。
監督同士の交流もほんのりと恋愛風味があって、きちんと少女漫画としても成り立っています。
野球嫌いの人でも読めるスポーツ少女漫画だと思いますよ。

一緒に入っている「銀のロマンティック。わはは」は、フィギュアスケートのペア種目を題材にされたものですが、これも最後ほんのり泣けます。
けれども読んでいて気持ちのいい涙です。
この当時のフィギュアなので旧採点方式ですが、当時のほうが採点方法はわかりやすかったのでフィギュアスケート自体もとっつきやすいと思います。
根性とは無縁だけど、爽やか ★★★★☆
甲子園という言葉には
「汗」とか「根性」とか「友情」とか「情熱」という
イメージが付きまといますが、 この作品はそれらの言葉とは無縁です。
「根性?努力?何、それ?」 という感じで話は進みますが
それでも爽やかな読後感を味わえます。
心が疲れたときに、是非どうぞ☆
スポーツに熱くなれないあなたへ捧げる応援歌 ★★★★★
川原さんの作品には、良い意味で「生きることに手を抜いている人たち」が出てきます。

一所懸命なのはすごいけど、それを続けるのは大変だよ?
疲れちゃったらさ、ちょこっと楽してもいいんじゃないの?
人前で泣くのは恥ずかしいけど、誰もいないところだったら遠慮なく泣いちゃえば?

的、いいかげんな優しさが、心にぐっとくるんです。

そんな川原ワールドの持ち味には珍しく、この本は「スポーツ」がテーマ。
収録作品は野球、ゲートボール、フィギュアスケートと脈絡なし。
努力、根性、熱血から最も遠く離れている川原ワールドですから、どの作品も一筋縄じゃいきません。

特にフィギュアのアイス・ダンスをテーマにした
「銀のロマンティック・・・わはは」
これは、最近フィギュアに興味を持った方に、入門書(?)としてぜひ、お勧めしたい。
多分、一番普通にスポーツ漫画してると思いますが、笑って笑って、最後には・・・泣けるはず。