「Cisco流」のルーティングをきっちりと理解できる良書
★★★★☆
言わずと知れた良書「Routing TCP/IP Vol.1」の改訂版。今回は、CCIEでIPv6が試験範囲となっていることもあり、IPv6に関する内容(IPv6、OSPFv3、IS-IS)が大きく加筆されている。
IGPに関しては、この1冊をきちんと理解することが必須となることに代わりはないし、本書の内容を理解することで、実務面でも大きく役に立つであろう。
ただし、解説されている内容が「Cisco流」であることに変わりは無い。そのため、一部のルーティングプロトコルに関しては、この本の内容だけでは不十分であると言わざるを得ない部分があることも事実。
また、IPv6に関して言うと、本書が書かれた時点から現時点までに、様々な「改定」がされているために、例えばCCOを利用したさらなる理解が必要となる。その意味では、IPv6関連に関しては、「極めた本」ではなく、「かなり詳しい入門書」であることを理解しておかなければならない。