ともだちって かぜがうつっても へいきだって いってくれるひと。ともだちって いっしょに かえりたくなるひと。すきなものがちがっても ともだちはともだち。だれだって ひとりぼっちでは いきてゆけない。ともだちってすばらしい。
見開き2ページに書かれているのは、わずか1行、多くても2行の詩。幼児から小学校低学年向けにやさしいことばでつづられた詩は、素朴であたたかな和田誠のイラストとあいまって、子どもたちをうなずかせ、笑わせ、考えさせる。
最後の数ページは、イラストではなく世界の子どもたちの写真に詩がついている。まっすぐにこちらを見る車椅子の少年の写真についている詩は「どうしたら このこの てだすけができるだろう。あったことが なくても このこは ともだち。」その答えについて、子どもたちと一緒に考えたい。そして、そういうことを考えた子どもたちが大きくなった時、この世界はもう少しあたたかい世界になっていると思えるのだ。(小山由絵)
まだ会ったことのない人も・・・ともだち
★★★★☆
ともだち・・・まだ会ったことのない人も
と・も・だ・ち・・・
「ともだちのともだちはみなともだちだ・・・」
確かにそうなんだと・・つくづく感じる本でした。
表紙の4人とウラ表紙の2人。
この子たちもきっと手と手をつなぐ事が出来るはずです。
ともだちのともだち・・・どんどんつながっていけば、
まだ会ったことのない地球の裏側の人とも、ともだちになれるはずです。
素敵な本なのですが・・・
★★★☆☆
どんな気持ちかな・・・のところがよかったです。
「ないしょばなしをされたら どんなきもちかな」など、大切なことですね。
でも、「おかあさんや おとうさんや せんせいに いいつけるのは
ずるいんじゃないかな。」という文章は、一人で悩んで自分を追い込んでしまう子供が
多い現代、ちょっと考えてしまいます。
あと、娘が「ともだちなら かりたものはきちんとかえそう。」などの文章で、
「友だちじゃなくても返さないとダメなのに」なんて言っていましたが、
ときどき補足をつけたいところがありました。
ともだちって
★★★☆☆
『先生やお母さんにつげぐちするのはちがうんじゃないかな』というのは、私の子ども時代の実感ですが、今の子どもには「???」のようです。読み聞かせながら「本当に困ったときは、もちろん言いにきていいんだよ。」と付け加えています。
ともだちに言い返すことをしないでまず「○○ちゃんが〜した!」と訴えてくる今の子どもたち。「それであなたはどんな気持ちになったの?一緒に言いにいってみようか」と繰り返す中で、自分の気持ちを上手に伝えることができるようになってほしいと願っています。
ややお説教くさい本ですが、意外と子どもは好きなようです。
ひととひとがぬくもりでつながるために。
★★★★☆
ともだち、という存在になにを求めているかで、読者の読後感は違うかもしれません。
私は、しかし、「かぜがうつってもへいき」という言葉に、やはりガツンとやられました。
夫に、「風邪をひいて熱があるから、私とは別の部屋で寝たほうがいいよ」なんて、
馬鹿みたいな気遣いをしていたそれまでの自分に無償〜〜に腹が立ち、
わが身を悔い改めされられました。
そう、そんなのはやっぱり水臭い。さみしい。すごく距離がある。
だって、うつるってきまってるわけじゃなし。それにうつるったって、しょせん風邪だし。
子どもには、うつしちゃうかもしれないけど、かぜだから、
しんどいから助けてほしいって、信頼を寄せる人にはきちんと言えるような人に、
また自分がそう言われた時には怖気づくことなく助けてあげられるような人に、
育っていってもらいたいな〜〜と思う。
あそびともだちとしんゆうの区別がつかない「こども」にこそ味わってほしい。
けど、なかまはずれが怖くてなんとなくともだちつきあいしてしまうような、
高学年から思春期の子にも「それとな〜〜〜く」おすすめしたい良書だと思います。
娘と私のお気に入り!
★★★★★
この前、図書館で娘がともだちの絵本を選び、借りました。
文字数がすくないので、娘には、簡単すぎるかな・・と思いましたが、
絵もほのぼのとして、谷川俊太郎さんの訳と、なんどでもよみたくなる
絵本です。さっそく、購入しました。
そして、小さい本なので、持ち歩きができるのでいいです。
ジョン・バーニングさんのほかの絵本も読んでみたいと思いました。