アメリカ軍の極秘サイキック組織「スターゲート・プロジェクト」のメンバーであり、驚異の遠隔透視能力者としてとして知られるジョー・マクモニーグルが、歴史の謎に遠隔透視で挑む。江戸時代から論争が続く邪馬台国を完全透視。都があった場所をピンポイントで特定するとともに、女王・卑弥呼の素顔に迫る驚異の透視。
　超能力で浮かび上がった卑弥呼の墓と邪馬台国の意外な事実を完全公開する。
　マクモニーグル氏を知らない方も多いだろうが、かつて、日本のテレビ番組で、活躍していた有能な透視能力者である。彼の透視能力は、米国スタンフォード大学付属研究所で科学的に訓練された物で、遠隔透視あるいはリモート・ビューイングと呼ばれている。いわゆる霊能力とは異なる。この本の内容は、マクモニーグル氏が「邪馬台国と卑弥呼」をターゲットとして、遠隔透視を行った結果にもとづいている。
　本書の内容は、卑弥呼の部族の祖先から邪馬台国時代の日本の様子、卑弥呼の生い立ちから、女王になったいきさつまで多岐に渡っている。卑弥呼のお墓の場所も特定されているが、その透視内容は、想像もできない意外性を含みながら、なるほどと納得してしまう内容でもある。
　更に、本書では単に遠隔透視を行っただけでなく、実際にその結果にもとづいて実地調査も行っている。マクモニーグル氏自身が、日本国内を調査して回った記録も、数々のエピソードと共に紹介されている。彼の考え方や日本に対する思いなども伝わってくる内容である。
　邪馬台国論争に関する研究本は数多くあると思うが、本書はこれまでとは全く異なる視点から邪馬台国の謎に挑んだ冒険の書である。外国人による透視と言う初めての試みと、先入観の無い外国人としての第三者の視点から捉えた「日本古代史の謎」は、大変興味深い物となっている。透視などの超常現象を信じない方でも、本書の内容は邪馬台国を考える上で、きっと役に立つと思う内容である。
　ぜひ皆さんにもマクモニーグル氏の透視した邪馬台国時代の日本の様子を楽しんでほしい。
　なお本書は、学習研究社から出版された同名の単行本を電子書籍用に加筆修正したものである。紙の本としては出版されていない後編へと続く、知的冒険の入り口と考えてほしい。