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奇想遺産―世界のふしぎ建築物語

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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世界には不思議な景観があるというのを実感できます ★★★★☆
本書は、鈴木博之氏(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授)、藤森照信氏(東京大学生産技術研究所教授)、隈研吾氏(慶應義塾大学理工学部教授)という3人の著名な建築史家と建築家と、松葉一清氏(朝日新聞社編集委員)、山盛英司氏(朝日新聞西部本社報道センター次長)の2人の朝日の関係者(朝日新聞日曜版に掲載したものですから)が選んだ「奇想遺産」と言える建築物が掲載してあります。

見開き2ページで1つの「奇想遺産」が取り上げてあり、所在地・完成年・建築家とおおよその位置を示した地図が載せられていました。

表紙にも使用されているフランスのオーベルニュ地方にある「ル・ピュイ=アン=ブレ」には驚かされます。藤森氏の解説によれば、ケルトのドルイド教の聖地だったそうで、ドルイド教は「木や岩や泉に聖性を認めて拝する自然信仰」で、岩への信仰がかくも素晴らしい景観をもたらしたということでした。

カンボジアの「タ・プローム」遺跡は、自然と人間の建造物との共生と遺跡の修復の難しさのどちらも内在している遺産でしょう。遺跡を覆う巨樹は神々しく大地に根を張っています。

「武雄温泉 楼門・新館浴場」が辰野金吾の設計とは驚きです。東京帝国大学工科大学長を辞して設計事務所を開いた頃で、何でも依頼を引き受けたことからこれが造られたようです。今や国指定の重要文化財になっていることからも奇想遺産は文化財としての価値を持っていました。

開平のデャオロウも世界遺産に指定されていますが、「なんだ、これは」という景観です。ジェンネの泥の大モスク、シュバルの理想宮、ロサンゼルスのワッツタワーなどを唖然として眺めていました。
奇妙な世界の真ん中で。 ★★★★☆
古今東西のふしぎな建造物である「奇想遺産」を集め、建築史、建築家、
美術の錚々たる面々が訪ね歩き、その遺産を目の前にした雰囲気と紹介者の
独自の視点からのその建造物を考察します。

時代背景、建築家の思想と意図、建造された場所の土地柄などを紐解きながら、
その建造物の圧倒的な奇妙さが創造されるに至った必然を示し、あたかも
その奇想遺産を目にしているかのような印象を受けます。

本書では、約80件の奇想遺産を見開きで右頁に件の建物が、2枚の写真と
観光案内的な情報が左側に記載されています。

日常と違う土地を訪ね、事物に触れることが旅の一側面ともいえますが、
観光を超えた深みを持つ建造物探訪の手引書と言えると思います。
タイトルは「?」だが、建築愛好家にはピッタシ! ★★★★★
タイトルを見るといかにもB級スポットというかサブカルチャー好き者の好奇心を刺激しそうなネーミングである。しかしかなり本格的な建築書である。
その名も建築史に名を残す程の建築家、そしてその作品が紹介されている。例えばル・コルビュジェの「ロンシャン礼拝堂」、アントニオ・ガウディの「サグラダ・ファミリア教会」など絶対ハズせない作品ばかりだ。それから、これら正統派なものばかりで無く、郵便配達夫シュバルが配達の途中に石を築き上げて完成した「シュバルの理想宮」などのなかなかマニアックな物件も取り上げられているのは実に特筆に価する。
美術にしか興味の無い人などであっても、かなり興味をソソられる一冊となろう。
子どもにみせてあげたい本 ★★★★★
 数葉の写真ではそれぞれの建物の全容は分からない。
しかし、世界各地にこのような変わった建築物が
存することをざっと把握することは可能。
 小さいお子さんに写真の部分だけでも見せて
あげよう。驚き、刺激を受けること間違いなし。
当たり 外れありますが、気に入ってます ★★★★☆
 タイトルがやや大げさで、奇想という建物ばかりでなく、まともな真摯な建物がかなりの割合を占めています。シュバルの理想宮などのもっとトンデモ建築を期待していたのですが、ちょっと残念。
 結構まともに建物を紹介していますが、もっとエピソードが盛り込んでも良かったと思います。5人で分担していますが、私は藤森さんの視点が一番気に入りました。
 写真もきれいし楽しいのですが、ちょっと物足りないので4点。