「ウシジマくん」の描く世界は、まさに今の日本。

欲しいのなら徹底的に奪え。

勝者の発想であり、持つ者と持たざる者でいえば、前者の言葉である。

今の世の中、騙そうとする奴等ばかりなのだ。
官僚というデブの群れetc

うかうかしていたら、持たざる者にすぐ転落してしまう。
「ウシジマくん」は教科書であり、全国民必携の書。

ぜひ未読の方は読んでいただきたい。

漫画とはいえ、地獄のどん底に叩き落される。
そして自分がそういった立場に陥ってないことに、ホッとする。

うかうかしてられない。
明日には、持たざる者へ転落してしまうかも知れない。

ヤンキーや極悪人を描かせたら一流の真鍋さん。
今回も鰐戸三兄弟のキャラが強烈で秀逸です。

最近のウシジマくんは出番が少なく、内容的にも薄味に感じていたので、
良かった頃の作風に戻ってくれたようで今後が楽しみです。

中坊時代の逸話もうまく作品に溶け込んでおり、いい味出してます。
ただ、ウシジマくん、中坊時代もあんなに強かったのね。。リアリティーがないかも。

貧困ビジネスも強烈に描いてます。実際はあんな酷い現場はないと思いますが、漫画ですからね。
鰐戸三兄弟もからませて、おもしろい出来で、再読に堪えられます。

とにかく、楽しかったー！

うーん。ずっと謎に包まれていた丑嶋社長のベールがこれ？という印象をうけました。あの異常なまでの精神的強さと狂気を秘めた目。
一体このキャラクターの奥底にはどんなものがあるんだろうと、
読者に「恐怖」すら感じさせる威圧感があった丑嶋社長。
巻数でいうと前半以降からはそんな狂気はすっかり身を潜めてしまっていたが、この巻は待望の丑嶋社長の過去というわけで読み始めはワクワクした。
私の期待は丑嶋社長の強さの理由が明らかになるんじゃないかという所だった。
実際は部下である柄崎が知る丑嶋社長の過去なので、全てが明らかになるわけではないが、あの強さ、狂気の要因的なストーリーが弱いというか無い。
ただただ強いだけの若い頃の丑嶋社長が描かれているわけだが、ヤンキー漫画っぽくて、強さにリアリティが全くない。

若い頃といっても中学生ぐらいなので、丑嶋社長の強さの理由はもっと過去にあるのかもしれないが、「なんだこの頃から強かったんだ」「なんで？」という疑念を中途半端に抱かせる。
悪態をつきながらも父親の介護をするあたりは丑嶋社長の人間らしさを表現しているので、頭めがけてバットをフルスイング出来る理由がわからない。
「頭めがけてバットをフルスイング出来る」はこの漫画でいう重要な箇所のように感じていた自分としてはそれが出来る理由が描かれていたほうが面白かったように思う。
そもそもそんな理由が無く、ただトんた奴という風であればキャラクターの薄っぺらささえ感じてしまうが。。。漫画は映画とは違って後々軌道修正可能なので今後に期待します。

１巻から全て読んでますが、これもなかなか面白かったです。中坊ウシジマくん大暴れのあたりはけっこう楽しめます。（こんな地域には間違っても住みたくないけど笑）でも、加納の髪型はちょっと違和感が。長髪の方がしっくりきます。

連載中から読んでましたが、あれ？と思うところもあったのですが、
ちゃんとつながっていたので、非常に良いです。
昔の話は、ただのヤンキーマンガになっちゃうぐらい長くなるのかと思いましたが、
問題なく、ちゃんと裏側の話に戻ってきました。
今回は、汚い冷蔵庫とかシンナーとかのディテールが最高です。
何より、金属バットでフルスイングとか過去の敵キャラが出てきて、また最初から読みなおしたく
なりました。子供は読んではいけません。真似しそうな悪ネタが豊富です。
ハッキリ言って、親がレールを引き間違えると皆ウシジマやられキャラになるのは間違いありません。
お金は大事ですね。あと教育も！
またしてもいやーな気分にさせてくれてあっぱれです！