昭和と平成 ジェンダーを生きた孤高の人 碧空日記(Ⅰ)
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もう大分くたびれてしまった、高齢者の入り口に立った男と、その母親の交流を綴った日記。「交流」といっても、ただあれやこれやの日常的な付き合いの営みだけではなく、大げさに言えば、母親の元を巣立って飛び去っていってしまった薄情な男の子どもが、父親の死を機に、何とか母親との若き時代に果たせなかった親子の関係を取り戻そうとする、哀れで悲しくも切ない物語-と作者は決め付けている-。
「やはり、俺は、母親の手のひらの上から自由になることはできないんだ」と悟っていく。。。のかなと思いつつ書き綴っていく日記帳。日記を書き始めてからわずか一年半で、著者は前立腺がんを宣告され、早くも「ああ、お母さん助けて!」とすがり始める。何だ、俺はまだ赤ん坊なんだ。。。安心ください。前立腺がん全摘除手術はうまくいったようで、あと何年かは生きられそうです。碧空(あおぞら)日記(Ⅰ)は、父親の死(2012年2月)から、前立腺がん告知(2013年3月)までの時期を綴ったものです。