絵巻水滸伝 第八巻 替天行道
価格: ¥0
絵巻作家・正子公也氏、作家・森下翠氏、制作・株式会社キノトロープによる電子版『絵巻水滸伝』が、堂々の刊行開始!
中国四大奇書『水滸伝』が現代に蘇る!
英雄豪傑108人を新たな視点から鮮やかに描き出す、豪華絢爛絵巻。
WEB上で公開され2000万ページビューを記録し、“世界一面白い『水滸伝』”と読者に熱烈に支持された単行本『絵巻水滸伝』が電子書籍として 初登場。
歴史武将画の世界的第一人者、絵巻作家・正子公也の描く美麗挿絵、読みやすく、かつ格調高い文章で定評の歴史作家・森下翠の、原典を生かした巧みなストーリー。
第八巻「替天行道」
華州太守に捕らわれた“九紋竜”史進、そして“花和尚”魯智深を救出するため、宋江率いる梁山泊軍は出陣した。呉用は一計を案じ、“混世魔王”樊瑞らに襲われた朝廷の勅使・宿元景を助け、その一行に成り代わり華州へ潜入。見事に史進らを救出し、梁山泊の威勢はますます高まったのだった。晁蓋はこの機に天下に広く好漢を求め、“黒天鷹”上官覚、韓伯竜らが招きに応じる。しかし、彼らは梁山泊を討たんとする曽頭市の刺客であった。その陰謀により宋江が毒杯を仰いで倒れ、復讐を誓う阮兄弟、穆弘、張横らが、晁蓋の制止をきかずに曽頭市へと出奔する。そして、晁蓋もまた自ら出陣することを宣言した。晁蓋が曽頭市へ出陣すると、呉用は北京の富豪“玉麒麟”盧俊義を梁山泊へおびき寄せ、梁山泊への協力を依頼する。一度は断った盧俊義だったが、梁山泊に滞在するうち、彼らと深い友誼を結ぶのだった。一方、曽頭市と梁山泊軍との戦いは膠着していた。曽頭市軍には、主の曽弄とその息子である曽家五虎、女刺客“白骨猫”とともに、晁蓋を宿敵と狙う史文恭の姿があった。晁蓋は『替天行道』の旗を掲げて戦うが、勝敗は容易に決しなかった。やがて、ひとりの僧侶が内通を申し出、晁蓋は奇襲を決行する。突然の激しい雷雨の中、晁蓋軍は曽頭市へ迫った。しかし、勝利は目前と思われた時、晁蓋を待ち受けていた史文恭が放った矢が、その眉間を貫いた――。