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アメリカの鏡・日本 新版

価格: ¥2,200
カテゴリ: 単行本
ブランド: 角川学芸出版
Amazon.co.jpで確認
アメリカを好きになれないにはワケがある。 ★★★★★
 保育園に通っている頃、ハウスと呼ばれる白いペンキで塗られた在日米軍家族のための家があった。
 そこの住人はシルバーブルーの大きな車に乗っていて、アメリカ人は金持ちだと思った。
 しかし、アメリカ人は怖かった。
 保育園の行き帰りには必ず、そのハウスの前を通らなければならなかったが、時おり、そのハウスの住人のガキどもが通せんぼをする。親からは決してアメリカには逆らってはいけない、と教えられていたので、しぶしぶ遠回りをして帰るか、ガキどもの隙をついて一瞬にすり抜けるしかなかった。
 要領の悪い子供だったので、すり抜けられず逆に体当たりをしてしまった。アメリカのガキの一人が仰向けにひっくり返って泣き出してしまった。アメリカに連れて行かれるという恐怖から大泣きをしながら一目散に家に帰ったことを覚えている。MPが家に来てアメリカに連れて行かれるという恐怖心からだった。
 今の言葉でいえば、トラウマとでもいうのか、何故か、アメリカという国を好きになれない。土足で上がり込んできては自分達の正義と倫理を押し付ける国に嫌気がさしている。

 半世紀以上も前、世界の警察官と自称していたアメリカであるが、いまや世界の暴力団と化している。
 蒋介石軍を支援するといって、当時のインドから無理やり食料を徴発し、100万人以上のインド人を餓死させたのはアメリカとイギリスである。日本の都市に対する無差別爆撃、原爆投下、沖縄での大量虐殺行為をした国が、戦争犯罪人を一人も出していないのはどうしてだろう。戦争裁判を開く権利などないのにも関わらず、A級戦犯だB級戦犯だと断定することに納得がいかない。

 沖縄の普天間基地移設問題で騒いでいるが、結局、沖縄に居座るのはアメリカの国益のため。美しい沖縄の海を破壊してまでアメリカ軍の滑走路を建設するなど本末転倒。
 そして、日本人も日本人でGHQによって作られた歴史をうのみにしないで、振り返るべきであり、これから日本の国防をどうするのかを考えるべき。
 本書はマッカーサーによって発禁処分となった。アメリカの世界戦略、アジア戦略にとって不都合なことが書かれているからだが、これが自由を標榜し、「機会均等」をスローガンにするアメリカの本当の姿である。
 
オリジナルを! ★★★★★
もういいかげん歴史を客観的視点で見てもいいのではないでしょうか?
戦後直後でさえこれだけ冷静に分析できた学者がいたにも拘わらず、今なお極左的な思考しかできず客観的な視点を持ち得ない日本人が情けなく思います。( 特に自虐的日本史を語る人達には 「そんなに嫌なら さっさと日本国籍を捨てて外国に永住すればいいのに・・・」 と思います。だってそんな大嫌いな日本にいつまでも住んでいては人生灰色でしょ? それに そんな不平不満愚痴皮肉恨み言タラタラの人がいては周りも迷惑よ?)
亜米利加では絶版という事ですが、日本で原本の再版を望みます。
tu quoque ★★★☆☆
 アメリカの女性歴史家の分析であり、その内容も「好戦的、侵略的とも見える日本の行動は欧米諸国自身の行動や姿が映し出された鏡といえるものであり、日本を裁けるほどアメリカは潔白でも公正でもない」というものであり、一理ある。
 しかし、気になるのは「確かに帝国主義的行動を欧米の『鏡』のように日本は採ったが、それは当時の国際情勢の傾向から正当化されたものであるか?」という視点が欠けているということ。また、「日本におけるその評価はtu quoqueの根拠となってしまい、当時の日本の行動をすべて正当化してしまうのではないか?」という危惧がある。
 日本が東南アジアの独立に「結果的」に影響を及ぼしたのは間違いないが、その目的・動機からそのような行動を起こした否か…、冷静な判断をさせないための文献として用いられてしまうのは避けねばならないであろう。
学校の教材に ! ★★★★★
アメリカ人が、当時の時代背景の中での
グローバルな観点から日本の置かれた状況を冷静に、
誇張やイデオロギーなどの偏見も無く記された、
素晴らしい著作だと感銘を受け、ほとんど徹夜で読み切って
しまいました。
中学や高校での歴史の授業で使用して頂きたいです。
併せて西尾幹二氏著作の「GHQ焚書図書開封」(徳間書店ISBN978-4-19-862516-0)
も購読されるとなお、欺瞞に満ちた日本近・現代史観が崩れ、現代の外交など
にもグローバルな視点で考えられる、一日本人になれると思いました。

メディア・リテラシーが高まりました ★★★★★
昨年の夏、NHK特集でアメリカが第二次世界大戦の終わりにおこなった焦土作戦、原爆投下
についての心が引き裂かれるような終戦記念特番をみました。
あまりのことに、涙がとまりませんでした。

この本のことはひょんなことから知り、アマゾンのレビューを拝見して購入しました。
著者の知性、正義感、アメリカ人の良心ともいえる部分、これらについては他の方のレビュー
が明確にその価値を認めていますので、あえて繰り返さなくてもいいかもしれません。

この本にある通り、欧米人は投資や交易をする際、まずは相手の国の歴史を読んでいます。
少なくとも、意思決定をする立場にある人はその国の歴史や宗教などについて知ろうとします。この本で、私は著者が個人的に必ずしも日本人に好意はもっていなかった(勿論悪意は
ないでしょうが)といっていても、特に豊臣秀吉から近代史にいたるまで日本を詳しく研究
し、日本人の美点や性格を的確につかんでいたことに驚かされました。
大局的に歴史の流れをつかみ、日本という国、日本人とはどういったものか、彼女は日本人
よりもよく理解していたように思いました。

この本は現在の日米問題だけではなく、隠れがちな日欧関係の本質問題、中国とヨーロッパ
の関係が日本にどう結びついているか、北朝鮮問題までをも理解するガイドとなると思います。欧米の世界観(政治・経済レベル)というのは、おそらく、第一次世界大戦、東インド
会社の時代から変わっていないのではないかという感想をもちました。

それと同時に、この本を読んで、日本への愛しさが湧き上がってきました。
なので、日本を守るためになにができるかと考えています。言い換えれば、
これをよむと、日本の直面している危機が違った角度からみえてきます。

これから金融危機という難題を日本がうまくやりすごすには個人個人の知的武装が必要だ
と思います。それなくして、世界第二位の経済大国になること、でいることの危険性ははか
りしれないと思いました。それが戦争から国を守る有効な手段になるとおもいます。

歴史を学ぶと現実がよくみえてくるというのは、本当だと思いました。
翻訳も素晴らしく、原文の明快さやある意味知的な洒脱さは損なわれていないだろうと
推測します(原文は入手不可能とのことですが)。この素晴らしい翻訳からみても、
この本を世に出した方々の真摯な思いが伝わってきます。
また、堅苦しい本ではなく、読みやすい本であることも付け加えておきます。
原作者の人となりも感じることができます。
是非読んでいただきたいと思います。