親父の愛した同級生
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工事現場で働くガテン男、優太。弁護士をしている父が死んだと知らせを受けて葬式に行くと、そこで高校時代の同級生だった吉敷と再会する。吉敷は司法試験を受け弁護士になり、父の事務所で弁護士として働いている。勉強のできなかった優太は、まるで息子である自分の身代わりのように父に期待され弁護士になった吉敷に複雑な思いを抱いている。
「優太、本当に義永さんとそっくりだね」
吉敷はそう言って優太に抱きついてくる。葬儀の場とはいえ男のくせに泣いてすがってくる吉敷が優太には理解できない。そもそも、なぜ職場の上司でもある死んだ父を名前で呼ぶのか……。
父と息子とその同級生、奇妙な三角関係があらわになるボーイズラブ風味なゲイ小説。ガテン優太が受けになります。手錠プレイあり。四百字詰め原稿用紙にして87枚。未発表作品。