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アメリカとアメリカ人―文明論的エッセイ (平凡社ライブラリー)

価格: ¥945
カテゴリ: 単行本
ブランド: 平凡社
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国家と国民を知るためには ★★★★★
本書はスタインベックの最後の作品であり,アメリカ論の集大成です.愛犬チャーリーとの全米旅行で得た洞察を基に,アメリカとアメリカ人の多様性と統一性,開拓精神,政治,人種差別など各テーマ別に考察しています.

「歴史は、いくらか不正確なうえに、何をやったかということしか伝えませんよ。フィクションだと、なぜやったか、そのときどんな気がしたか、どうなふうだったかを伝えますし、また伝えようとするでしょう」

私見では,スタインベックの最後のメッセージは,アメリカとアメリカ人に関する考察ではなく,「国家および国民を知るためには,歴史を読むだけではなく文学をも読み,実際に国家を旅し国民と話すべきだ」ということなのだと思います.
国家と国民を知るためには ★★★★★
本書はスタインベックの最後の作品であり,アメリカ論の集大成です.愛犬チャーリーとの全米旅行で得た洞察を基に,アメリカとアメリカ人の多様性と統一性,開拓精神,政治,人種差別など各テーマ別に考察しています.

「歴史は、いくらか不正確なうえに、何をやったかということしか伝えませんよ。フィクションだと、なぜやったか、そのときどんな気がしたか、どうなふうだったかを伝えますし、また伝えようとするでしょう」

私見では,スタインベックの最後のメッセージは,アメリカとアメリカ人に関する考察ではなく,「国家および国民を知るためには,歴史を読むだけではなく文学をも読み,実際に国家を旅し国民と話すべきだ」ということなのだと思います.
日本にも通じる優れたアメリカ論 ★★★★☆
『怒りの葡萄』のジョン・スタインベックが、
作家生活のかなり後期に記したアメリカとアメリカ人を巡る迫力満点の考察。
家(ホーム)の象徴する幻想や選挙のたびの非難合戦、
黒人を奴隷に貶め続けるための方法、会社への執着心などの記述は、40年以上前の本なのに
まるで先週発売されたばかりの雑誌を読むような錯覚を起こさせる。
その容赦ない批判は、作者の意図とは考えにくいが日本に通じるものも数多い。

「順応せよとの圧力は微妙だが容赦はない」(P.106)
これなどは今風に言えば「空気を読ませる」ことの恐ろしさを連想させる。

「われわれがいま道で話しかけた人間が黒人だったか白人だったか思いだせないように
 なるまでは、(中略)われわれの社会に残した傷痕は克服されないだろう」(P.96)
この文章の、黒人・白人を例えば日本人・外国人とか障害者・健常者と置き換えればどうだろう?
スタインベックの指摘があまりに的確なことに、
現状がそこからあまりに遠いことに気づかされて背筋が寒くはならないだろうか?

「軍服をぬぐ日のために生きながら、いったん除隊すると、(中略) それに
 あんなにきらいだった戦争が生涯の素晴らしい出来事となり、
 戦争の思い出話を大まじめで語って、妻子を死ぬほど退屈させる」(P.110)
どこかの国でもあちこちで耳にする話ではないか。

反面、スタインベック自身にもいくらかの偏見が見られる。
『怒りの葡萄』のラスト・シーンをわいせつと決め付けた人は全て人工授乳で育ったという
記述は(P.144)どんな統計を元に取ったものでどれだけ確かな根拠があるのか疑問だ。

そんな訳で全てを鵜呑みにはできないが、
アメリカとは?日本とは?そんな疑問を抱く人なら一度は紐解く価値のある本だ。
アメリカが持つ活力の二面性 ★★★★☆
 ノーベル文学賞作家のアメリカ人論である。原作のAmerica and Americansが世に出たのが1966年で、ベトナム戦争の真っ只中であった。アメリカ社会の分裂がピークを迎えるのはもう少し後のことだが、すでにこの時期、アメリカは病んでいた。

 スタインベックは国家を破壊するものとして、安楽さ、豊かさ、安全性を挙げる。豊かさの結果、アメリカは目標を喪失し、ますます「滅びゆく国民」の様相を呈していると見る。しかしスタインベックは、アメリカの活力を最後まで信じているのである。

「われわれは時に失敗し、誤った道をとり、新しく継続するために立ち止まり、腹を満たし、傷口をなめた。しかし絶対にあと戻りはしなかった。絶対に。」

 ここにはアメリカ人に特有の「活力信仰」とも言うべき姿勢が現れているように思う。はるかに長い歴史を持ち、国の栄枯盛衰を記憶に刻んできた他の国の人ならば、運命に対して静かに向き合い、もっと寡黙になるのではないだろうか。

 こうしたアメリカ人の特性は、今も確かに存在している。それはアメリカの強みでもあり弱みでもある。スタインベックはこの両側面、すなわち自己をも破壊してしまうエネルギーと矛盾を乗り越える活力という二面性を鋭く見抜いていた。

アメリカ人によるアメリカ批判 ★★★★☆
ï¼'9ï¼-ï¼-å¹'に書かれたアメリカè«-。司馬遼太郎の「アメリカç' æã€ã«ã§ã¦ãã‚‹ã€‚アメリカã‚'愛するゆえのアメリカ批判である。アメリカのモットーã‚'「多様の統一」だとã-、ã"れがアメリカに出来上がっているのが不思議だという。アメリカのæ°'主主義、人種問題、アメリカ人の夢などに触れ、またアメリカ人の矛盾ー実利的かと思うとおっちょã"ちょいの面がある、ç"Ÿæ'»ã®ä¿è¨¼ã‚'求めながら激動に身ã‚'投ã'出す、æ"¿æ²»æ¨©åŠ›ã®å›ºå®šåŒ-ã‚'嫌いながらæ"¿æ²»ä½"制ã‚'変えないーも鋭く衝いている。å½"時の深刻な問題(ルールの無è¦-、æš'力行為のå¢-大、é"徳のå'©å£Šï¼‰ã‚'アメリカの成功・豊かさ・安定のå¢-大とレジャー重è¦-のためだという。ã"の状況は現在のæ-¥æœ¬ã«ä¼¼ã¦ã„るのではないだろうか?è'-è€...は、ã"の危機ã‚'æ•'うための提案はã-ていã!ªã„。ただ、アメリカ人が反æŠ-できるエネルギーã‚'持っている限り希望があるとã-て、アメリカ人に信頼ã‚'置いている。