腰痛持ちなら知っている、ごく一般的な内容でした。
もう少し自分で治すような項目が多ければと感じました。

最高です！腰痛本１０数冊を読みましたが、内容の正しさ、解りやすさ、この本が一番です。

腰痛持ちがやってはいけない腰痛体操というものがあって、それが仰向けに寝て両足を上に上げるというものですが、これはアスリート向けの運動で負荷が強すぎます。腰痛経験者(もちろん僕も）でこれをやって、腰痛が悪化した経験のある方も多いのではないでしょうか。
意外にこの運動を紹介している本が多いのですが、そんな本は論外です。

もちろん、この本ではこんな無理な運動は勧めておらず、無理の無い適切なものばかりです。
図をたくさん使い、説明も丁寧で、その体操がどこにどのように効くのかよく理解できます。

また、症状の診断についても多くのページを使って詳しく説明しています。
僕が実際に参考になったのは、
（１）高い所に手を伸ばして痛みがある場合と、低い位置の物を持ち上げるときに痛む場合とで、鍛える場所、方向が違ってくること。
（２）思っている以上に上背のゆがみが腰痛に影響すること、それを矯正する事が腰の痛み、ゆがみを治すのと同じくらい大事であること。
（３）それらを治すための数々の体操。
などです。

腰痛を治すのに大事なことは、いかに患部に負担をかけずに患部周辺筋肉を鍛えるかにあると思います。その方法を知るにはこの本１冊で十分です。もし、この本にあるように一通りやって見てダメであれば、他の本を探したりせずに、良い整形外科医を探したほうが良いと思います。

　EBM(科学的根拠に基づく治療）上、これといった治療方法が確立していない腰痛について、本書では著者の知見を大きなイラストと、見やすい写真を使って説明している。

　本書は、
１．腰痛のしくみと原因を知る
２．腰痛の診断と治療
３．症状から見る腰痛のタイプと特徴
４．家庭でできる腰痛対策　①急性腰痛　②慢性腰痛
５．運動療法で症状を改善　から構成されている。

　腰痛に悩んでいるかたにとって、この本は「どうやってうまく付き合っていったらいいか」程度の参考にはなると思います。
　また、痛みの緩和と予防についての理解もできるんではないでしょうか。

図が多いうえ、文字が大きいので読みやすい。
スポーツ医学の知見もあるため
腰痛体操なども数多くとり上げています。